研究課題/領域番号 |
09671088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
青野 幸子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 主任研究員 (20231780)
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研究分担者 |
川島 祥子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 助手
尾関 順子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ギルバート症候群 / 体質性黄疸 / ビリルビン:UDP-グルクロン酸転位酵素 / ミスセンス変異 / TATA box / クリグラー・ナジャール症候群 / ビリルビン / 高ビリルビン血症 / UDPGT遺伝子 / 変異 / TATAbox / ギルバ-ト症候群 / 優性遺伝 / クリグラー・ナジャール症候群タイプI / ガンラット / クリグラー・ナジャール症候群タイプII |
研究概要 |
ビリルビン:UDP-グルクロン酸転移酵素(ビリルビンUGT)は、ヘムの代謝産物であるビリルビンを抱合し、胆汁中に排出する機能をもった酵素である。本酵素の先天性代謝異常症の一つであるギルバート症候群の患者では、ビリルビンUGT遺伝子のエクソン(大半がへテロ)あるいは調節領域(TATA box)に変異があることが報告されている。しかし、どちらの変異もそれのみでギルバート症候群の本態とするには矛盾点が多く、未だその遺伝様式は確定されていない。数十例の患者及びその患者の遺伝子解析を行ったところ、女性の場合、高ビリルビン血症を示したものは1例を除いて両方の染色体にヘテロあるいはホモで変異を持っていた。男性では、正常ビリルビン値を示すものは1例を除いてTATA boxに変異を持っていなかった。しかし、TATA boxに変異を持っていなくてもヘテロあるいはホモでエクソンに変異がある場合高ビリルビン血症を示した。この結果は、男性の場合、ギルバート症候群成立のために遺伝子変異以外の未知の因子が関与している可能性を示すものである。私達は、ギルバート症候群の本態を明らかにしビリルビン代謝機構を解明するするためには、ギルバート症候群のモデルマウスを作製し解析を行うことが最良の方法であると考え、ビリルビンUGTのマウスゲノム遺伝子のクローニングを行った。マウスでギルバート症候群を作製する場合、ミスセンス変異とTATA boxの変異を組み合わせる必要があると思われる。現在、両方のターゲティングベクターを作製中である。
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