研究課題/領域番号 |
09671091
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
千葉 滋 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60212049)
|
研究分担者 |
高橋 宗春 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
小川 誠司 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292900)
本田 浩章 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40245064)
三谷 絹子 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251244)
平井 久丸 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90181130)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | CD34陽性細胞 / 上皮細胞増殖因子 / コロニー / アデノウイルス / LTC-IC / 未熟造血細胞 / 体外増幅 / 上皮細胞増殖因子(EGF) / EGF受容体、組み換えアデノウイルス / 血液前駆細胞の体外増幅 / インターロイキン6(IL-6) / SCF |
研究概要 |
末梢血から単離したCD34陽性細胞に上皮細胞増殖因子(EGF)受容体を発現する組み換えアデノウイルスを感染させてEGFRを発現させ、さらにEGFを加えて培養することにより未熟な血液前駆細胞が増幅させうるかどうかをコロニーアッセイ法を用いて検討した。インEーロイキン6(IL-6)およびSCFを培養中に加えることによりCD34陽性細胞に対するアデノウイルスの感染効率の改善が得られた。この結果、液体培養期間中に、EGF存在下ではEGF非存在下に比べ、コロニー形成細胞が約5倍に増幅された。増幅されたコロニーの中では、特にBFU-Eの増幅が目立った。 本来の標的はさらに未熟なレベルの細胞であるため、LTC-ICを標的としてアデノウィルスの感染、およびEGFによる増幅に関して検討した。CD34陽性細胞にアデノウィルスを感染させEGFRを発現させた後、フローサイトメーターを用いてEGFR陽性細胞を純化した。純化した細胞を用いてLTC-ICアッセイを行うことにより、EGFR陽性細胞中にLTC-ICが存在することを確認した。すなわち、LTC-ICにアデノウィルスが感染しうることを証明した。さらに、EGFRを発現させたCD34陽性細胞をEGF存在下および非存在下で5日間培養し、LTC-ICアッセイを行った。その結果、EGFがLTC-ICを増幅させることがわかった。 この研究では、アデノウィルスを用いて未熟造血細胞を体外増幅させうることを示し、臨床応用に可能性を開いた。 さらに、IL-3依存性マウス骨髄細胞株FDC-P1細胞に、レトロウィルスを用いて恒常的活性型MEK蛋白質を過剰発現させることにより、FDC-P1細胞はIL-3による最大刺激以上の増殖能を付与される、という報告を、われわれは独自に追試した。そこで、恒常的活性型MEKをコードするcDNAを組み込〓セアデノウィルスを作成中である。
|