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レチノイン酸誘導ATBF1遺伝子による難治性急性骨髄性白血病の遺伝子治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09671140
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

田村 周  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30236749)

研究分担者 玉置 知子 (橋本 知子)  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (10172868)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードATBF1遺伝子 / 急性骨髄性白血病 / レチノイン酸 / 遺伝子治療
研究概要

ATBF1遺伝子は4個のhomeodomainと多数のzinc fingerをもつ転写因子で、ATBF1-Aは404kD.ATBF1-BはN-末が短い306kDの2つのisoformを持つが、それぞれの役割は明らかではない。前年度の研究において、P19細胞にレチノイン酸(RA)を投与するとATBF1-Aの蛋白の発現が神経細胞分化とともに増加し、オカダ酸の添加により著明に低下した。RAレセプター(RAR)-α欠損変異株ではall-trans RA(ATRA)を投与してもATBF1-A蛋白の誘導はごくわずかであった。このことからATBF1-Aの誘導はRAR-αレセプターを介したものであり、プロモーター活性の上昇によるものであることが強く推察された。本年度はhistone deacetylase inhibitorであるtrichostatin A(TSA)をATRAとともに加え、転写のkeyとなるp300のアセチル化を促し、ATRAの転写活性が高まるかどうかについて検討し、またATBF1-Aのプロモーター活性の測定を中心に実験を行った。
HL60細胞にTSAを投与すると、Western Blotting法にてp300のアセチル化されたバンドが濃度依存性に増強することが見い出された。このことはTSAがp300に対し直接アセチル化を誘導し、転写活性を高めるのものと考えられた。さらにATRAと併用すると、ATRAによるアセチル化がさらに増強することが見い出され。TSAはATRAによる転写活性の増強の役割も担っているものと考えられた。またATBF1プロモーター領域にreporter geneであるrenilla luciferase(LUC)を結合させたconstructを作成しHL60細胞にlipofection法を用いてtransfectし、LUC活性を測定した。LUC活性はATRA投与によって5倍の上昇認めた。現在患者から得た難治性の急性骨髄性白血病細胞にATBF1プロモーター領域を結合させたconstructをtransfectし、ATRA及びTSA併用による分化誘導効果を検討中である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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