研究課題/領域番号 |
09671196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
池田 一成 慶應義塾大学, 医学部・小児科, 助手 (00193194)
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研究分担者 |
徳村 光昭 慶應義塾大学, 医学部・小児科, 助手 (70172153)
佐藤 清二 慶應義塾大学, 医学部・小児科, 専任講師 (80146638)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | TTF-1 / HNF-3 / 胎内MRI / SSFSE / nitrofen / 胎児肺 / 肺低形成 / SP-B / サーファクタント蛋白 / 肺上皮細胞 / 肺サーファクタント / 肺の発達 |
研究概要 |
1.Thyroid transcription factor-1(TTF-1)は哺乳動物の胎内肺形成に必須の蛋白である。ヒトTTF-1遺伝子の上流約3kbの塩基配列を決定した。上流解析を行いTTF-1遺伝子5'側には肺上皮細胞に選択的発現に必須の領域であることが明らかとなった。また、HNF-3βがTTF-1遺伝子の転写を制御していることがわかった。 2.低形成肺の胎内評価法としてSSFSE(single-shot fast-spin-echo)法を利用した高速MRIの有用性を検討して胎内超音波より客観的な評価ができると考えられた。 3.妊娠マウスにnitrofen(2,4-dichlorophenyl-nitrophenyl ether)を今までの報告より0.5-1日遅らせて投与することにより新生仔に合併する横隔膜ヘルニアの合併率を減少させ、低形成肺患児の病像を類似したモデルマウスを形成できた。さらにperfluorecarbonがこの実験的低形成肺の治療に有効であることを示した。 4.同意を得た21週胎児肺組織の肺上皮細胞の成熟度を免疫組織化学と透過型電子顕微鏡を用いて評価した。妊娠21週においてはサーファクタント蛋白B(SP-B)preproproteinからSP-B mature proteinへの細胞内でのprocessingが未熟であることが明らかになった。 5.現在までにSP-Bの生理作用として表面張力低下作用のみが強調されてきた。我々はSP-Bノックアウトマウスのヘテロ接合体が野生型に比し高濃度酵素負荷に対して有意に感受性が高いことを示した。SP-Bは高濃度酵素による肺傷害に対する防御効果も有していると考えられた。
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