研究課題/領域番号 |
09671197
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
竹内 敏雄 (竹内 俊雄) 昭和大学, 医学部, 助教授 (50206950)
|
研究分担者 |
井上 真理 千葉県こども病院, 新生児未熟児科, 医員
飯倉 洋治 昭和大学, 医学部, 教授 (30056882)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 慢性肺疾患 / エネルギー消費量 / リパーゼ / トリプシン / 酸素消費量 / 二酸化炭素排泄量 / トリプシン活性 / リパーゼ活性 |
研究概要 |
慢性肺疾患(以下CLD)は栄養状態の悪化や発育不良などを伴うことが多く、本疾患における栄養学的な解析は重要である。本研究ではCLD児のエネルギー消費量および腸管での消化吸収障害に関し検討を行った。 エネルギー消費量に関しては新生児用エネルギー消費量測定装置MGM/Jr.を用いて人工換気中の極低出生体重児の酸素消費量、二酸化炭素排出量、エネルギー消費量を測定した。これの結果によると、CLD児6例(平均在胎 25.8週、出生体重808g)の酸素消費量は、9.9±1.3ml/kg/min二酸化炭素排出量は9.7±1.7ml/kg/min 、エネルギー消費量は71.6±10.3kcal/kg/dayであった。CLD 非合併児7例(平均在胎 27.2週、出生体重861g)ではそれぞれ8.5±1.1ml/kg/min、8.2±1.3ml/kg/min、61.1±7.9kcal/kg/dayであり、酸素消費量、エネルギー消費量はCLD児で増加していることが確かめられた(p<0.05)。また、CLD児のエネルギー摂取量は非合併児に比べ減少していた(p<0.01)。 腸管での消化吸収障害に関しては極低出生体重児20例に対し、生後1、2、4、8週の時点で十二指腸カテーテルを挿入して授乳直前の十二指腸液を採取し、トリプシン活性およびリパーゼ活性を測定した。測定結果は、生後日歳とトリプシン活性およびリパーゼ活性はそれぞれ正の相関を示した。また、これらの結果を呼吸障害の程度で2群にわけ比較検討したところ、O_2投与期間が1週間以上の群は1週間未満の群よりトリプシン活性およびリパーゼ活性は低く、同様に人工換気期間が1週間以上の群は1週間未満群よりそれぞれの消化管ホルモンの活性は低値を示した。CLDを含めた呼吸障害の高度な児では脂肪吸収能は低下しており、個々の児に合わせた栄養供給を行う必要があると思われた。
|