研究課題/領域番号 |
09671207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高田 泰次 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10272197)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 肝移植 / ブタ / 心停止ドナー / エンドセリン / TAK-044 / グラフトバイアビリティー / 微小循環 / グラフト バイアビリティー / 肝虚血障害 / 血小板活性化因子 |
研究概要 |
心停止ドナーからの肝移植は、肝移植医療におけるドナー不足を解消する手段として期待されているが、心停止ドナーの肝臓に加わる湿虚血はグラフト肝機能を大きく障害する。本研究は、心停止ドナーからの肝移植の有効性、安全性を向上させるために必要なグラフト肝機能保護法と正確なグラフトバイアビリティー評価法の開発を目的とする。我々はこれまでに、心停止ドナーからのブタ肝移植モデルを確立し、薬剤投与によるグラフト肝機能保護法について報告してきた。今回の研究では、これまでの研究をさらに発展させ、同じブタ肝移植モデル(90分温虚血、4時間冷却保存)を用いてエンドセリン受容体拮抗剤であるTAK-044によるグラフト肝機能保護法について検討した。その結果、無処置群が全例術後12時間以内に死亡したのに対して血小板活性化因子拮抗剤E5880とTAK-044(3mg/kg)の併用投与群およびTAK-044(10mg/kg)単独投与群では全例が4日以上生存し、無処置詳に比べて有意に生存率が向上した。治療群では移植後の血清GOT,LDHの上昇が抑制されまた乳酸代謝能の改善など肝機能保護効果が認められた。さらに、移植後の門脈圧やICG15分値の検討から、TAK-044の作用機序の一つとして肝微少循環障害の軽減が考えられた。一方、グラフトバイアビリティー評価法として血流再開直前にリンス液で洗い流した保存液中のGOT,LDH濃度に着目し、これらは生存群では死亡群に比べて有意に低いことから移植前のバイアビリティー評価法として有用であることを示した。 次に、人工呼吸器停止により45分の温虚血を加え8時間の保存後に移植するという臨床に近い条件を設け、これにおいてTAK-044の効果を検討したところ無治療群に比べて生存率及びグラフト肝微少循環の有意の改善効果を認めたため、臨床応用の可能性が示唆された。
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