研究課題/領域番号 |
09671221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鷹尾 博司 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50144035)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | w / oエマルション / o / wエマルション / OK-432 / IL-2 / BALB / cマウス / colon26 / 細胞傷害活性 / NK活性 / W / Oエマルション / O / Wエマルション / 細胞障害活性 / O型エマルション / W型エマルション / MRMT-1 / o型エマルジョン / w型エマルジョン / Drug delivery system / O型エマルジョン / W型エマルジョン / アポトーシス / colon 26 |
研究概要 |
癌局所免疫療法として、BRM製剤であるOK-432、IL-2を用い、その抗腫瘍効果増強を目的として、BRM製剤を含有するw/o型、w/o/w型エマルションを作製、BALB/cマウスを宿主とするcolon26肝転移モデルにおいてBRM製剤を含有するw/o型、w/o/w型エマルションの脾内投与を行った。同量のBRM製剤を含有する水溶液と比べ、肝転移結節数は少なく、肝リンパ球の移植腫瘍細胞に対する細胞障害活性及びNK活性は高く、肝転移巣周囲へのリンパ球浸潤は顕著であった。また、CD4、CD8免疫染色によって陽性細胞が確認された。この事によりOK-432、IL-2含有エマルションの脾内投与が、サイトカインの誘導を通して、肝局所リンパ球の抗腫瘍活性を高め、エマルションの持つ徐放性が治療効果を増強する可能性が示唆された。w/o/w型エマルションは、w/o型に比べ、徐放性、薬剤保持性の点で優れると考えられ、BRM含有w/o/w型エマルション投与では、w/o型の場合に比べ、若干ではあるが有意差をもって効果増強が確認された。さらにw/o/w型エマルションでは、w/o型より肝内停留性、血中への徐放性が優れていること、肝への低侵襲性が実験的に確認された。血管内径と粒子径との関係により比較的肝障害が軽度であると考えられた。臨床での調剤も想定し、スターラー、超音波ホモジナイザーを用いた作成方法も比較検討した。清潔操作が簡便にでき、再現性が高い点でパンピング法が適していると思われた。肝内停滞後の徐放剤として理想的な剤型と考えられる。
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