研究課題/領域番号 |
09671223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
舟橋 啓臣 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
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研究分担者 |
今井 常夫 名古屋大学, 医学部, 講師 (80252245)
村田 善春 (村田 善晴 / 村田 義晴) 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (80174308)
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | クッシング症候群 / コルチゾル産生副腎皮質腺腫 / ACTH受容体遺伝子 / SF-1(Ad4-BP / グルタチオン-S-トランスフェラーゼ / SF-1(Ad4-BP) / グルタチオン-S-トランスフェラーゼ) / 転写調節 / 転写因子SF-1(Ad4-BP) / コルチゾル産生副賢皮質腺腫 |
研究概要 |
1.コルチゾル産生副腎皮質腺腫(CPA)におけるACTH受容体(ACTH-R)、p53遺伝子異常の検索:手術時に得られた11例のCPAよりDNAを抽出し、ACTH-R遺伝子、p53遺伝子の突然変異の有無を検索したが、遺伝子異常は認められなかった。 2.ACTH-R遺伝子の5'-調節領域の機能解析:ヒトACTH受容体遺伝子の調節領域に各種の欠失、突然変異を導入し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子の上流に挿入した。これらを種々の細胞にトランスフェクトして調節領域の機能を解析した。その結果、副腎特異的発現を賦与する転写因子SF-1の結合部位を2ヶ所同定すると共に、ACTH依存性のACTH受容体遺伝子の発現促進が転写因子AP-1を介していることも明らかにした。 3.コルチゾル産生副腎皮質腺腫(CPA)に特異的に発現する遺伝子群の検索:CPAとそれに隣接する正常副腎からRNAを抽出、mRNAを精製後、逆転写酵素を用いてcDNAを作成した。このcDNAを二重鎖DNAにした後、制限酵素DpnIIにより消化し、約300bpのフラグメントとし、アダプターを付け、CPA、正常副腎のそれぞれをPCRにより増幅しアンプリコンを作成した。この両者のアンプリコンを用いてサブトラクションPCRを行い、CPAに特異的に発現しているcDNA群をクローニングした。その結果、グルタチオン-ト-S-トランスフェラーゼA1(GST)遺伝子が同定された。ノーザン解析によりGST A1 mRNAの発現は、CPAに強く認められたが正常副腎では殆ど発現が認められなかった。抗体を用いたWestern blotおよびimmunohistochemistryによってもGSTの発現が腺腫組織に確認された。更に、ヒト由来の副腎皮質細胞株にGSTの特異的阻害剤であるエタクリン酸を加えると細胞増殖が著明に抑制され、GSTがCPAの増殖に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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