研究課題/領域番号 |
09671256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
長尾 桓 東京医科大学, 医学部, 教授 (90143487)
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研究分担者 |
出川 寿一 東京医科大学, 医学部, 助手 (10172115)
小崎 浩一 東京医科大学, 医学部, 助手 (10256274)
松野 直徒 東京医科大学, 医学部, 講師 (00231598)
内山 正美 東京医科大学, 医学部, 助手 (40276902)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 肝移植 / 部分肝移植 / 異所性部分肝移植 |
研究概要 |
(1)体重20kg前後のブタを用いて異所性部分肝移植を行った。すなわちドナー肝の右葉と中葉右半を移植肝とし、レシピエントの右側腹部に移植した。 (2)血行再建は移植肝の門脈、大動脈、肝下部下大静脈をそれぞれレシピエントの門脈、大動脈、肝下部下大静脈と吻合した。肝移植の肝上部下大静脈は結紮した。 (3)レシピエントの肝門部における門脈(PV)の処理の仕事、移植肝の肝下部下大静脈(IHVC)の長さの違いにより、次の3群を作成した。 A群:PV結紮、IHVC>2cm B群:PV結紮、IHVC≦2cm C群:PV縮窄、IHVC≦2cm (4)生存率はC群が最も良好であり、次いでB群が優れていた。 (5)移植後の肝機能検査値の推移には一定の傾向はみられなかった。 (6)移植後早期の死亡原因としては、移植肝の捻転、腹腔内出血、血栓形成が主なものであった。 (7)移植後48時間以上生存した例では、腹腔内および腹壁の感染巣が高頻度にみられた。 (8)C群の生存例の一部では移植肝は萎縮傾向を示し、これらの生命維持は自己肝に依存していたと推定される。 (9)以上より、異所性部分肝移植の術式としてB群はA群より優れている。しかしB群とC群の優劣については今後さらに検討を要する。
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