研究課題/領域番号 |
09671259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
宮脇 剛司 (宮脇 剛) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70246445)
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研究分担者 |
武石 明精 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00256405)
平瀬 雄一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00181157)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 同種移植 / 軟骨移植 / 超冷凍保存 / 軟骨保存 / 冷凍保存 |
研究概要 |
研究の目的;超冷凍保存組織の同種移植実験は今までに数多くの報告があり、移植片の移植後の経過は移植組織の抗原性の強さの相関があるものと考える。軟骨組織は元来抗原性が低いとされ同種移植には比較的適した組織であるといえる。われわれは軟骨の超冷凍保存法による期保存法を確立するとともに、同保存法により長期保存された軟骨の同種移植を行い、移植片の経時的変化を組織学的に観察し、同種移植の可能性について検討する目的で本実験を計画した。 結果;1家兎耳介軟骨保存法の確立 平成9年度に超冷凍保存法により家兎耳介軟骨を保存し、3ヶ月以上保存したあと急速解凍し形態学的に検討を行った。比較として家兎新鮮耳介軟骨、急速凍結保存軟骨について検討を行った。この結果、超冷凍保存軟骨は新鮮軟骨には劣るものの、急速凍結保存群に比し明かに細胞破壊は少なく、軟骨の長期保存法として優れていることが判った。 2)家兎耳介軟骨同種移植実験 以前より超冷凍保存により組織の抗原性は低下することが示唆されており、本実験においても超冷凍保存軟骨の同種移植後の組織の経時的変化を形態学的に検討した。平成9年度に確立された超冷凍保存法により3ヶ月以上保存された家兎耳介軟骨を同種家兎の鼡経部に移植し、その移植片の経時的変化を組織学的に観察検討した。平成10年度は新鮮自家組織移植群(A)、新鮮同種移植群(B)、超冷凍保存組織移植群(C)の3群について検討を行い以下の結果を得た。1)病理組織学的には(A)群では移植後32週までの観察で炎症所見を認めず、移植軟骨に組織学的変化は認めなかった。2)(B)群では移植後1〜2週より40週に至るまで軟骨周囲の結合織に明らかな炎症細胞浸潤を認めた。この炎症細胞は12週以降に徐々に軟骨膜内に浸潤していくが、軟骨膜を超えて軟骨細胞層に達することはなく、32週以降に軟骨細胞核は消失し軟骨器質の部分的な断裂や死亡織の侵入など軟骨の破壊と考えられる所見が見られた。3)(C)群では移植後1〜2週の早期に軟骨膜の外層までの極軽度の炎症細胞浸潤を見たが4週以降には炎症所見は消失した。以後40週に至るまで緩徐に軟骨細胞核の減少を認めた。以上の結果を元に平成11年度は平成10年度に移植後40週までの実験経過に引き続き、移植後55週までの移植片の経過を観察した。A群では52週までの観察において各層の細胞数の変化はほとんどなかった。B群では55週までの全ての観察において軟骨周囲の結合織に明らかな炎症細胞浸潤を認めた。この炎症細胞は12週以後徐々に軟骨膜を超えて軟骨膜細胞層に浸潤していくが軟骨膜を超えて軟骨細胞層に浸潤することはなく32週以降では軟骨細胞核の消失を生じ軟骨器質の部分的な断裂や周囲脂肪織の浸潤など軟骨組織の破壊と考えられる所見が認められた。C群では46週以降に幼若軟骨、軟骨膜細胞はほとんど脱核した52週以降に軟骨器質の断裂、脂肪織の侵入が見られた。
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