研究課題/領域番号 |
09671303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 雅智 大阪大学, 医学部, 助手 (80232560)
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研究分担者 |
土岐 祐一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (20291445)
矢野 雅彦 大阪大学, 医学部, 助手 (70273646)
辻仲 利政 (辻中 利政) 大阪大学, 医学部, 講師 (40188545)
塩崎 均 大阪大学, 医学部, 助教授 (70144475)
五福 淳二 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | Tight junction / オクルディン / ZO-1 / 癌 / 消化管 / 分化 / タイトジャンクション / 消化器癌 |
研究概要 |
細胞間接着部位Tight junction(以下TJ)は細胞間のapical側あるいはその近傍に存在し、組織構築に重要な役割を果たしていると考えられている。消化管とその癌組織において、この度TJ関連膜貫通蛋白質であるオクルディンとその裏打ちタンパク質であるZO-1が新しく同定された。今回我々は、この新しく同定されたTJ関連膜貫通蛋白質の消化管における発現を調べ、消化管の癌化におけるTJ関連タンパク質の変化と役割について検討した。 単層円柱上皮を持つ胃、小腸、大腸の正常上皮では、オクルディンは管腔側に発現がみられ、その局在はZO-1と一致していた。重層扁平上皮を持つ食道の正常上皮では、オクルディンの発現はみられず、ZO-1のみ発現がみられた。胃ガン、大腸癌では、腺腔を形成する管腔側にオクルディン、ZO-1の発現がみられたが、発現は正常上皮と比べて低下していて、組織学的分化度の低下と両者の発現の低下に有意な相関がみられた。オクルディンとZO-1の発現性の比較では、多くの症例で一致していた。 以上より、TJ関連蛋白質であるオクルディン、ZO-1は、消化管の腺腔の形成に関わり、消化管の腺癌の分化に関与している可能性があることが判明した。
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