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ディファレンシャルディスプレー法による膵癌肝転移遺伝子の同定と予後診断の臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 09671327
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

竹山 廣光  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00216946)

研究分担者 赤毛 義実  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90264720)
真辺 忠夫  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (80127141)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード膵癌 / 肝転移 / differential display / IL-1α / 転移 / Differential Display法
研究概要

膵癌は最も予後の悪い癌の一つであり,特に肝転移は重要な予後因子である.そこで,複数のヒト膵癌培養細胞株を肝転移群と非肝転移群に分け,両者のmRNA発現の差異をdifferential display法(以下DD法)にて解析し,転移に関連する遺伝子の同定を試みた.
その結果(1)ヒト膵癌培養細胞株の肝転移能をヌードマウスの経脾肝転移モデルで,AsPc-1,BxPc-3,SW1990は肝転移能を有し,Capan-2,PaCa-2は肝転移能を有しなかった.(2)DD法を肝転移群(BxPc-3,SW1990)と非転移群(Capan-2,PaCa-2)の間で施行し,転移群にだけ発現したバンドより,Interleukin-1α(IL-1α)の3'末端のDNA flagmetが検出された.(3)ヒト膵癌,胃癌,大腸癌培養細胞株にてIL-1αのmRNA発現をRT-PCRにて確認したところ,ヌードマウスでの経脾肝転移能とIL-1αのmRNA発現が一致した.(4)IL-1β,IL-1レセプターtype I,type IIまた,他の消化器癌にて浸潤,転移に関連するとされるmatrix metalloproteinase-2(MMP-2)およびMMP-9のRT-PCRによる発現の有無を検討したが,転移能とは一致していなかった.(5)SW1990,PaCa-2の浸潤能をマトリゲルを用いて測定,抗ヒトIL-1α(poly)抗体を添加し浸潤能への影響を観察すると,抗体無添加では両者の浸潤能に有意な差は認められなかったが,抗体を添加すると,SW1990では抗体濃度依存性に浸潤能が減少し,PaCa-2に於ては抗体の影響は認められなかった.
以上より,肝転移能にIL-1αの発現が関与している可能性が示唆された.また,転移能を有するSW1990細胞株に於てはその浸潤能にIL-1αの関与が示唆された.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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