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微小肝転移巣における血管新生とモノクローナル抗体集積動態の関係

研究課題

研究課題/領域番号 09671337
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

吉田 和彦  東京慈恵会医科大学, 外科学講座・第1, 講師 (90191577)

研究分担者 吉田 和美  東京慈恵会医科大学, 外科学講座・第1, 助手 (50287306)
三澤 健之  東京慈恵会医科大学, 外科学講座・第1, 助手 (50260956)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードモノクローナル抗体 / 大腸癌 / 肝転移
研究概要

【目的】平成9年度は微小転移へのモノクローナル抗体集積を検索するための肝臓微小転移モデルを作成した.平成10年度は微小転移巣における血管新生とmAbのpenetrationの関係、ならびにmAbの投与量と時間推移による微小転移巣へのmAb集積の状態が明らかにした.
【方法】ヒト大腸癌株HT-29LMM(米国M.D.Anderson癌センターFidler博士より供与)を用いて,実験的微小肝転移モデルの作成を行った.HT-29LMM1x10^6細胞をBALB/c雌ヌードマウス(以下マウス)の脾臓内に移植する群(低腫瘍量移植群;n=20)と,1x10^7細胞を移植する群(高腫瘍量移植群;n=20)を設定し,移植後より7日目,14日目,21日目,28日目にsacrificeした.光学顕微鏡により微小肝転移巣の大きさと数を検討し,最大径300〜600μmの転移巣が最も多く得られる群とsacrificeするタイミングの組合せを明らかにした.
1μg/2μCiのI-125を標識したmAbH-15(0.5ml)を静脈内に注入する群(低mAb投与群:n=45)と,10μg/2μCiのI-125を標識したmAbH-15(0.5ml)を静脈内に注入する群(高mAb投与群:n=45)を設定し,HT-29LMM細胞1x10^7個移植後21日目に投与した.MAb投与後6時間,24時間,および72時間後にsacrificeし,肝臓を摘出して凍結した.20μmの厚さにスライスし,autoradiographyとavidinbiotin peroxidase complex(ABC)法による免疫染色を行い,微小転移巣における血管新生とmAbのpenetrationの関係とmAbの投与量と時間推移による微小転移巣へのmAb集積の状態を検討した.
【結果】最大径300〜600μmの転移巣が最も多く得らたのは,高腫瘍量(1X10^7細胞)で,移植後21日目にsacrificeした群であった.血管新生が最大径300〜600μmの微小移巣においては,血管新生が豊富に認められた.新生血管の周囲にmAbの高い集積が認められた.また,MAbの集積が最も多く得らたのは,高mAb投与群における投与後24時間のグループであった.以上の結果から,微小転移巣に対するmAb投与は新生血管周囲に集積が生じることから有用で,癌の補助療法として期待できると考えられた.
【今後の研究計画】このモデルを利用してmAbに標識するRIをhigh doseのI-131に代え,survial studyを行い,補助療法における応用をさらに検討する.

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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