研究課題/領域番号 |
09671455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (80163541)
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研究分担者 |
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (60223608)
恵飛須 俊彦 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (40278510)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | MR perfusion imaging / arterial spin labeling / cerebral blood flow / Gd-susceptibity contrast / cerebral infaction / cerebral infanction / 脳循環 / 脳灌流強調画像 / 脳灌流画像 |
研究概要 |
本研究は、MRIの非侵襲的な性質を利用して、造影剤を用いずに、血液を電磁波でラベリング:スピンラベリングし、ラベリングする前の画像との差分画像から局所脳灌流量を画像化する脳灌流画像法を確立し、定量的な脳潅流画像を得、これを用いて脳神経疾患の診断・病態解析に応用することである。 1. 臨床研究は、スピンラベリング法を用いて、1)定性的な脳灌流強聴画像のFAIR法を臨床用1.5テスラMRT装置にて可能とし、臨床応用を行った。その結果、2)急性・亜急性期の皮質を含む脳梗塞巣が低灌流領域として認められた。また、脳塞栓では反対に高信号(高潅流)域としてみられた。脳腫瘍では、高信号あるいは低信号、また両者の混在領域としてみられた。一方、大脳白質に限局した小梗塞巣(ラクナ梗塞)は、この方法では検出されなかった。さらには、3)この方法に改良を加えて、マルチスライスの測定を可能とした。スピンラベリング法と比較する方法として、造影剤投与による脳潅流画像法であるGd-dynamic susceptibility contrast法も同時に行い、4)主幹動脈の閉塞・狭窄症では、time to peak(TTR)画像が鋭敏に潅流異常の領域を抽出し、その所見はPETによる結果と一致した。また、5)急性期皮質性梗塞巣の低潅流状態をスピンラベリング法よりも良好なS/N比で描出できること明らかになった。 2. 実験MR装置(4.7T)による検討では、1)continuous arterial spin labeling法を実施し、正常ラットおよびMCAOモデルで脳潅流強調画像が得られた。さらには、定量的脳灌流像用の自動化ソフトの開発を行った上で、2)得られた定量値の妥当性の評価を行い、測定値の下限がきわめて妥当であることを確認した。また、3)得られた定量的な脳灌流量は、従来の他の方法による結果と比較して妥当な値となった。
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