研究課題/領域番号 |
09671462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 光彦 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10179533)
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研究分担者 |
飯坂 英雄 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (40002141)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 脳卒中片麻痺 / 杖歩行 / 痙性 / 呼吸法 / 脳卒中片麻痺患者 / R-R間隔 / スペクトル解析 / 重心動揺 / 換気性作業閾値 / 最大エントロピー法 / RR間隔変動 / 筋電図スペクトル |
研究概要 |
1.高齢脳卒中片麻痺患者9名を対象に座位及び歩行を行い、歩行中の姿勢変化と心電図R-R間隔のスペクトル解析の周期成分の変動について検討した。対象者の平均年齢70±6歳、男性4名、女性5名である。座位安静後、歩行補助具を用いて軽度疲労を訴えるまで歩行を行い、その後座位安静を保った。歩行中の姿勢変化は麻痺側上肢の屈曲角度増加(10-20°)が3名にみられ、足部の遊脚期の内反角度の増加が2名にみられた。歩行開始前のL/H ratioは945.5±490.5(平均±標準誤差)、HF成分147.1±97.1、歩行中のL/H ratioは313.5±83.8、HF成分79.9±42.9、終了時座位ではL/H ratioは309.3±107.6、HF成分146.7±72であり、各群においてL/H ratio、HF成分の有意な変化は認められなかった。 2.脳卒中片麻痺患者でT字杖歩行可能な5名(平均年齢68±10歳)を対象に杖の長さが歩行に及ぼす影響について検討した。杖の長さが長くなるにつれ、床面と両肩峰を結ぶ線となす角は有意に大きくなり、健側の肩の挙上もしくは体幹の側屈が認められた。杖の長さを変えても杖の接地場所、足部の位置に変化が認められないことより、脳卒中片麻痺患者の歩行パターンにおいては、定型的になることが示唆された。 3.脳卒中片麻痺患者の座位から立位時の痙性による肘の筋緊張が深呼吸法により変化するかを検討した。対象者は立位保持可能で立位時に肘が屈曲してくる片麻痺患者9名(平均年齢64±15歳)とした。対象者は安静座位の姿勢から、立位までの立ち上がり動作を行う方法と安静座位で深呼吸を行い、呼気に合わせて立位動作になる2種類の立ち上がり方法を行った。9名の深呼吸を行わない立位時の肘屈曲角は56.1±27.8°であり、深呼吸を行った場合、9名中5名が肘屈曲角が7±2.4°減少した。
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