研究課題/領域番号 |
09671475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
松原 正明 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251506)
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研究分担者 |
宗田 大 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50190864)
長谷川 清一郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00237968)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | カルボキシメチルキチン / カルボキシメチルキチン-アパタイト複合体 / 骨欠損 / 骨充填材 / 充填材 / b-FGF / 骨欠損充填材 / 骨形成 / サイトカイレ |
研究概要 |
目的) 骨欠損に対する充填剤として、キチン・キトサンを原材料にして網目状構造を有するカルボキシメチルキチン-ハイドロキシアパタイト複合体(CMキチンHA)並びにCMキチンHAをDDSとして使用することを考慮しbFGF含浸CMキチンHAを作製し、骨充填材として有効であるかどうかについて検討した。 成果) 今回の検討では、熱による架橋の程度が不十分であったと思われたにもかかわらず、家兎の脛骨への埋植試験では、比較的早期より生体内において材料の吸収が起きており、骨形成を阻害しないものと考えられた。 しかしながら、家兎橈骨骨欠損モデルに用いた実験では、複合体の生体吸収速度が速すぎたためとそれによるbFGFの流出が早期に生じてしまったため、円形細胞浸潤を伴う無菌性の強い炎症が生じ、結果として逆に骨形成を遅延させているものも見られた。 通常キチン・キトサンは、その溶解性の高さゆえに生体内に使用することはこれまで困難なこととされてきた。そこで、熱架橋技術を利用し物理的な力を作用させて可溶性であるが比較的難溶性の充填材を開発し、骨充填材としての有効性について検討した。骨欠損が比較的小さい場合には、複合体の吸収速度に見合って、周囲より骨形成が観察されたが、長管骨の大きい骨欠損に対しては、骨吸収が早すぎるために十分な骨形成は得られなかった。したがって、今後生体内での吸収速度の制御法を改善することにより、これらの課題を克服できれば、安全でしかも長期間生体内に残存しない組織置換材として有用なものになるものと考えられる。
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