研究課題/領域番号 |
09671500
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
谷 俊一 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90136250)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 腰部神経根症 / 腰髄広域作動性ニューロン / 神経回復 / Hyperactivity |
研究概要 |
腰椎椎間板ヘルニアなどに伴う神経根症では神経圧迫により強い疼痛がみられることが多い。そこで、我々は急性期の神経圧迫障害による疼痛のメカニズムを解明するために坐骨神経圧迫による急性期の神経圧迫障害モデルを作成し、それが脊髄後角ニューロンの活動性に及ぼす影響について調査した。 実験には、13匹の雄のS-Dラットを使用した。腰髄部後角内で、外的機械刺激(brush、 press、pinch、squeeze)に反応する広域作動性ニューロン以下WDR neuron(N=13)を導出し、坐骨神経の圧迫前、圧迫中、圧迫解放後におけるWDR neuron安静時の自発発火頻度の変化や各刺激に対して反応する発火頻度の変化を経時的に記録した。神経圧迫は坐骨神経を把持力120gのクリップを用いて30分間把持し行った。 坐骨神経圧迫後10分で、brush、press、pinch刺激に対する反応は有意に抑制された。各刺激に対する反応の最大減少率はbrush:80%、press:81%、pinch:70%、squeeze:38%であった。press、pinch刺激に対する反応は、圧迫解放後、徐々に回復した。もっとも侵害性の強い皮膚刺激であるSqueeze刺激に対する反応は、実験を通して有意な変化を認めなかった。WDR neuronの自発活動放電は、13例中11例で神経圧迫後1-4分間の一時的な発火頻度の増加を認めた。圧迫解放後にも8例に同様の一時的な発火頻度の増加を認めた。 本実験の結果は、坐骨神経の圧迫により、脊髄後角内WDR neuronの一時的な自発発火頻度の増加と、外的機械刺激に対する反応の減少を示していた。特に、非侵害刺激(Aβ)に対する反応は、侵害刺激(Aδ/C)に対する反応より減少していた。また、神経圧迫解放後に、弱侵害刺激(press、pinch)に対する反応は非侵害刺激(brush)に対する反応よりも、初期の段階で回復傾向にあった。
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