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運動誘発電位の脊髄モニタリングへの応用とくに脊髄障害の固定と予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671513
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

玉置 哲也  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (30009592)

研究分担者 山田 宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70275361)
安藤 宗治  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (40264890)
中元 耕一郎  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60285393)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード脊髄機能モニタリング / 脊髄運動機能モニタリング / 複合活動電位(CMAP) / 脊髄虚血 / 脊髄モニタリング / CMAP / MEP / SCEP / SSEP / 大動脈クランプ / 痙性麻痺 / 弛緩性麻痺
研究概要

脊椎脊髄に対する手術を全身麻酔下に行う際に運動路を監視下においた脊髄機能モニタリングを行うことが普及し始めている。しかしながら,最も運動関連神経組織の機能を反映する大脳あるいは脊髄刺激によって末梢筋に誘発される複合筋活動電位,すなわちCMAP(compound muscle action potential)を臨床の場において脊髄機能の指標として用いるには解決しておかなければならない様々な問題が残されている。それらは,(1)麻酔の抑制影響の克服,(2)CMAPの過敏性に関する問題,すなわち電位変化と運動機能障害残存の関連,(3)CMAPの過敏性発現の機序の解明等である。今回の研究によって麻酔の抑制に関しては2発以上5発の連発刺激を刺激間隔1〜2msec.で用いることにより解決されること,さらにはCMAPの消失は直ちに遺残する運動路の障害を意味しないことが明らかとなった。言い換えれば,CMAPは脊髄圧迫に対して鋭敏に反応して振幅を減じるが,その時点で麻酔から覚醒させたネコは運動障害を残さず,さらに圧迫を続けて索路伝導性の電位の振幅の低下が遺残する運動機能障害と関連する結果が示された。すなわち,脊髄刺激・記録の脊髄誘発電位SCEP(spinal cord evoked potential),大脳刺激・脊髄記録の運動関連電位MEP(motor evoked potential)などの振幅の低下が50%を越えるまで圧迫を維持した場合には高率に運動麻痺が遺残し固定化されることが観察された。従ってCMAPは脊髄に対する圧迫障害の鋭敏な指標となるが,他の伝導性電位と同時に用いるべきであると結論した。また,虚血性障害に対しては電位消失後約20分で障害が固定することも確認できた。CMAPの過敏性に関する実験的研究では,細胞内電位を記録しつつ脊髄に圧迫を加えることが極めて困難であり,今後さらに研究を続ける予定である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 玉置哲也: "脊髄機能モニタリングの実際" 日本脊椎外科学会雑誌. 8 (2). 431-436 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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