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椎間板変性の抑制に関する基礎的研究(髄核再挿入モデルにおける長期的経過観察)

研究課題

研究課題/領域番号 09671520
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関東海大学

研究代表者

持田 讓治 (持田 譲治)  東海大学, 医学部, 助教授 (50174347)

研究分担者 西村 和博  東海大学, 医学部, 助手 (20266422)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード椎間板変性 / 髄核 / 再挿入 / アポトーシス細胞 / II型コラーゲン
研究概要

椎間の可動性を犠牲とする椎間固定術にかわり、その椎間板の変性過程を時間的に遅らせる方法としての髄核再挿入術を考案し、実験動物モデルにおいて、それが可能であることを示してきた。wistar系ラット40匹と日本白色家兎20羽に作成された今回の椎間板変性モデルでは、同一個体での長期間の経過観察においても、非再挿入群ではその変性変化進行は著明であった。一方、髄核の再挿入群では、その変性進行を時間的に遅らす効果が持続することが示された。変性椎間板の線維輪内層部におけるchondrocyte様細胞の出現の意義に関しては、椎間板変性の作成法や実験動物種によって異なった見解が示されている。慢性の椎間板変性過程をよく示しているこのモデルにおいて、線維輪内層に出現するchondrocyte様細胞は、髄核を再挿入しない変性進行椎間板に多くみられ、その出現後に、椎間板全体の変性がさらに進行することが特徴である。すなわち、chondrocyte様細胞の出現が変性に対するregenerative reactionとする他家の報告とは、全く異なっている。細胞の合理的な死と考えられるアポトーシスが、線維輪内層部にみられたのは、髄核を再挿入した軽度変性椎間板切片であり、著明な進行椎間板では線維輪内層細胞にアポトーシスは認められなかった。すなわち、線維輪内層のchondrocyte様細胞の出現は、regenerative processではなく、また出現したこの細胞がアポトーシスによって処理されていく過程が、椎間板全体の変性変化が時間的に遅延される過程と相関する可能性が考えられた。また、椎間板変性過程におけるII型collagenの線維輪内層での出現は、椎間板変性の進行と相関し、光顕所見におけるchondrocyte様細胞の出現とも相関していた。従って、II型collagenの椎間板線維輪内層部での分布の大小が、各個体における椎間板変性度の重要な指標の一つになると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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