研究課題/領域番号 |
09671559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内田 一郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00232843)
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研究分担者 |
吉矢 生人 大阪大学, 医学部・付属病院, 教授 (80028505)
真下 節 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60157188)
竹之下 真 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00144486)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 麻酔薬 / GABA受容体 / クローン / サブユニット / 分子生物学 / 電気生理学 / GABAA受容体 / 揮発性麻酔薬 / 加齢 / パッチクランプ / 再構成系 / 卵母細胞 / GABA_A受容体 |
研究概要 |
全身麻酔の作用部位機序について種々の仮説があるが、最近、中枢性 GABA_A受容体を介する抑制性シナプス伝達に対する麻酔薬の増強作用が全身麻酔の作用機序として注目されている(FranKs & Lieb,Nature 1994)。そこで、GABA作動性抑制性シナプス伝達に対する揮発性麻酔薬の増強作用に関する加齢による変化を調べ、臨床上の麻酔感受性の加齢依存性変化と比較検討することにより、麻酔感受性の加齢依存性のメカニズムを解明すると同時に、全身麻酔の作用部位としてのGABA_A受容体の役割がより明確になると考えた。本研究は、当初、GABA 作動性抑制性シナプス伝達に対する麻酔薬の増強作用に関する加齢による変化は、サブユニット組成の加齢による変化に起因する可能性を探求しいたが、その課程で特定のサブユニット組成を再構成 GABA_A受容体系にて発現させ、あるいはサブユニットのアミノ残基を点変異させることにより、種々の麻酔薬のGABA_A受容体での作用部位を明らかにすることができた。すなわち、α と γサブユニットのキメラサブユニットを作成した研究により、麻酔薬プロポフォールの作用部位がαサブユニットのアミノ末端に存在する事を明らかにした。また、βサブユニットのアミノ酸点変異の研究により、再構成 GABA_A受容体での麻酔薬増強作用の部位が GABA 作用部位と異なること、そして麻酔薬増強作用の部位が麻酔薬の種類(ペントバルビタール、プロポフォール、エトミデイト)で異なることを明らかにした。現在も局所麻酔薬の GABA_A受容体での作用部位を同定する研究も続行中である。
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