研究課題/領域番号 |
09671564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
平川 方久 岡山大学, 医学部, 教授 (70033058)
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研究分担者 |
赤木 玲子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教授 (50150967)
高橋 徹 岡山大学, 医学部, 助手 (40252952)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ハロタン / ストレス蛋白 / ヘム / ヘムオキシゲナーゼ |
研究概要 |
吸入麻酔薬投与後の臓器障害の中で代表的なものとしてハロタン麻酔後の肝障害があげられるが、その発症機序は未だ明らかでない。雄性ラットにフェノバルビタールを投与することによって肝ミクロゾームにヘム蛋白である薬物代謝酵素:チトクロームP450(P450)を誘導した後、低濃度酸素下にハロタンを吸入投与すると、肝障害が発生することが明らかとなっている。我々はこの系で低酸素下にハロタンを吸入させた直後にP-450の量と酵素活性の両者が減少し、吸入24時間後に著しい肝障害が認められることを報告した。本研究では、ヘム代謝の律速酵素であるヘムオキシゲナーゼ(HO)がハロタン肝障害においてストレス蛋白として生体防御的に機能しているのではないかと考え、先ず、ラットハロタン肝障害モデルにおけるHOの誘導を転写レベルで検討した。その結果HOmRNAは低酸素下ハロタン吸入終了6時間後に肝に強く誘導されることを見出しその際、細胞内遊離ヘム量がHO mRNAの増加に先だって認められたことから、ヘム依存性酸化的ストレスがHOの誘導に関与すると考えられた。次に、HOの組織局在を免疫組織化学法により検討した。その結果、HO蛋白は肝障害の認められる中心静脈周囲の肝実質細胞に特異的に発現していることが明らかとなった。さらに、ハロタン肝障害にHOが果たす役割を明らかにするために、HOの強力な誘導物質であるヘミン前投与によるHO活性の上昇がハロタン肝障害に及ぼす影響を検討した。その結果、ヘミン前投与群ではヘミン非投与群に比べ、肝逸脱酵素である血清ALT値の低下と肝組織障害の著しい軽減が認められた。これらの事実は、肝遊離ヘムがpro-oxidantとしてハロタン肝障害に関与し、誘導されたHOは細胞毒である遊離ヘムを分解することにより、生体防御的に働く可能性を示している。
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