研究課題/領域番号 |
09671567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松本 美志也 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60243664)
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研究分担者 |
國廣 充 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (40284252)
上田 聰子 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (80284256)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 脊髄虚血 / 虚血耐性 / 熱ショック蛋白 / 兎 |
研究概要 |
非致死的(短時間)虚血後に致死的(20分間)虚血を与え、脊髄虚血耐性がどのような時間経過で認められ、またその機序にheat shock protein70(HSP70)がどのように関与するか検討を行った。 1. 後肢運動機能あるいは組織学的評価による検討:イソフルラン麻酔下の家兎の左腎動脈直下の大動脈を短時間遮断した。虚血時間は分節性脊髄誘発電位(左坐骨神経刺激ー第5-6腰椎棘突起間導出)の陰性第3波(postsynaptic成分)が消失する時間とした。短時間虚血侵襲から、2日後、4日後、7日後、sham operationから4日後(対照群)に20分間の虚血侵襲を与え、その2日後の後肢運動機能(スコア4:正常、スコアO:完全麻痺)と腰部脊髄腹側灰白質正常神経細胞数(正常値80-100)で比較した。後肢運動機能および組織学的評価では4日後群が対照群に比較し有意によかった。 2. 虚血耐性におけるHSP70関与に関する検討:イソフルラン麻酔下の家兎の左腎動脈直下の大動脈を短時間遮断した。短時間虚血侵襲から8時間後、2日後、4日後、7日後に再びイソフルラン麻酔下に脊髄を灌流固定した。また、別の家兎では短時間虚血侵襲から2日後、4日後、7日後にあるいはsham operationから4日後に20分間の脊髄虚血侵襲を与え、その4時間後に再びイソフルラン麻酔下に脊髄を灌流固定した。灌流固定した脊髄はHematoxylin-eosin染色と抗HSP70抗体による免疫組織染色を行った。HSP70は短時間虚血から8時間後より免疫組織染色で確認された。短時間虚血あるいはsham operation後2回目の脊髄虚血侵襲を与えた群では、4時間の時点での神経学的所見がよい家兎にHSP70の発現が強かった。 3. まとめ:HSP70は短時間虚血から2日後にはすでに発現しているにもかかわらず、神経学的及び組織学的所見では短時間虚血から2日後の虚血耐性現象は明かでなく、4日後に認められた。また、短時間虚血をあらかじめ与えたか否かが、2回目の虚血侵襲後のHSP70の産生の程度に影響していない傾向にあった。HSP70の脊髄虚血耐性発現に関する役割については、Western blotting法を用い、より定量的に検討すると同時に、興奮性アミノ酸の関与の面からもさらに検討をする予定である。
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