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骨転移前立腺癌の増殖機序の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671602
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関群馬大学

研究代表者

深堀 能立  群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード前立腺癌 / 骨転移 / 増殖因子 / BMP / KGF / FGF / real-time quantitative RT-PCR / 骨形成性増殖
研究概要

1. 6例の前立腺癌剖検症例および4例の他病死剖検症例から採取した、各組織における各種Growth Factorのreal-time quantitative,RT-PCRによる発現の検討。
(1) KGF/FGF-7およびFGF-10の発現はほとんどすべての組織に認められたが、骨組織に関しては、転移病巣において発現レベルが高い傾向が認められた。
(2) KGF/FGF-7およびFGF-10のレセプターであるFGFR2IIIbおよびFGFR2IIIcの発現については、正常骨組織ではほとんど認められず、骨転移巣で高い発現を認めた。
(3) BMP-2の発現に関しては、病態に特徴的な発現は認められなかった。
以上の結果より、骨組織には前立腺癌細胞の増殖因子としてのKGF/FGF-7およびFGF-10が存在し、前立腺癌細胞が骨組織に侵入すると、レセプター(FGFR2IIIbおよびFGFR2IIIc)を介して前立腺癌細胞の増殖が刺激される機構が存在することが示唆された。
2. 骨髄間質細胞のアンドロゲン誘導性FGF-7発現について。
剖検症例から採取した骨髄よりexplant techniqueで間質細胞を遊出させ、継代した培養間質細胞に対し、無血清培養下で各種濃度のDHT負荷後、FGF-7、FGF-10およびARの発現量をreal-time quantitative RT-PCR法で評価したところ、FGF-7の発現量は10^<-12>MのDHT濃度で有意な上昇を認めた。
骨転移巣前立腺癌組織ではFGFR2IIIbの発現を認めているので、前立腺癌細胞の増殖は、骨髄においても骨髄間質細胞のFGF-7と癌細胞のFGFR2IIIbを介してアンドロゲンの調節を受ける可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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