研究課題/領域番号 |
09671605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
外山 芳郎 (1998-1999) 千葉大学, 医学部, 講師 (70009637)
山西 友典 (1997) 千葉大学, 医学部, 講師 (90220425)
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研究分担者 |
安田 耕作 独協医科大学, 越谷病院, 教授 (70009710)
山西 友典 千葉大学, 医学部, 講師 (90220425)
外山 芳郎 千葉大学, 医学部, 講師 (70009637)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 下部尿路 / 膀胱 / 排尿筋 / 尿路障害 / 加齢 / 微細形態 / 細隙結合 / 排尿機能 / 尿流動態検査 / 排尿筋過活動 / 前立腺肥大症 |
研究概要 |
高齢者排尿障害のひとつである排尿筋過活動に由来する尿失禁の成因を、とくに排尿筋の筋細胞間の結合装置に注目して調べた。 32名の膀胱頚部硬化症患者についてマイクロチップ・トランスデューサーを用いたビデオ・ウロダイナミクス解析、α-アドレナリン受容体遮断薬の有効性、また、とくに高齢患者では排尿筋を細胞間結合装置に注目して電子顕微鏡で調べた。また、実験動物としてイヌを用いて組織化学染色により外尿道括約筋における速筋繊維と遅筋繊維の分布状態と割合を調べたところ、前立腺肥大症や神経因性膀胱の合併症をもたない症例の膀胱頚部硬化症は器質的なものが多いという結果を得た。また、膀胱頚部硬化症はα-アドレナリン受容体遮断薬の投与により膀胱頚部径が有意に拡大したが、正常対照群では有意な変化をみなかったので、膀胱頚部硬化症患者の排尿筋ではβ-アドレナリン受容体に対して、α-アドレナリン受容体が優性になっていることが解った。下部尿路通過障害症例では電子顕微鏡観察により排尿筋の細胞間のgap junctionの形成不全が見られた。このため、下部尿路通過障害による過活動膀胱は排尿筋の細胞間のシグナル伝達を司るところのgap junctionの形成不全が原因であることが解った。また、イヌの尿道固有横紋筋の組織化学染色ではこの筋に速筋繊維と遅筋繊維が混在し、その割合、分布には個体差が大きく、性、年齢による変化は認められなかった。
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