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性ホルモンの差による骨組織側因子からみた前立腺癌特異的骨転移についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671639
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

河合 憲康  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20254279)

研究分担者 山田 泰之  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60264735)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード前立腺癌 / 骨転移 / 骨髄 / ヘモグロビン / pc-3 / 接着 / 骨器質 / FACS / 性ホルモン / 骨髄蛋白質 / 除睾術
研究概要

前立腺癌は骨に特異的に転移するが、そのメカニズムについて解析を試みた。骨は骨器質と骨髄に分かれる。原発巣である前立腺から遊離した前立腺癌細胞は血流に乗り前進に移動するが、その一部は骨へ流入する。骨転移はまず骨髄腔へ細胞が流れ込み、そこで骨髄内皮細胞へ接着する。それから内皮を突破して骨器質側へ浸潤し、増殖する。この時前立腺癌では破骨細胞のほかに造骨細胞を刺激して、造骨性転移巣を作る。前立腺癌では一旦骨髄腔へ進入するとあとは骨器質から分泌される様々な成長因子の作用により、前立腺内に存在するよりも、より増殖するとも報告されている。したがってわれわれのターゲットは、骨髄腔への接着のきっかけをみつけることとなった。したがって、骨器質ではなく骨髄液から前立腺癌細胞の接着因子の分離を試みた。骨髄液を抽出し、まず高速逆相クロマトグラフィーにていくつかのフラクションに分離。それぞれのフラクションに対する細胞接着をMTTアッセイにて測定した。このフラクションの分子量および10残基のアミノ酸シークエンスを施行した結果、ヘモグロビンであることが判明した。MTTアッセイ、FACSにて追試し確定した。また前立腺癌細胞以外に白血病細胞、大腸癌細胞、胃がん細胞、肝癌細胞ではヘモグロビンの接着は有意に低かった。一方で、ヘモグロビンではなくてヘム蛋白の構造が前立腺癌の接着に関係するのではないかという疑問があった。このため他のヘム蛋白であるミオグロビン、チトクロームCで同じように前立腺癌の接着実験を行った。この結果やはりヘム蛋白の中でもヘモグロビンに特異的に前立腺癌細胞は接着をしめした。このためヘモグロビンは前立腺癌の骨特異的転移のkey proteinと思われた。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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