研究課題/領域番号 |
09671644
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
平野 敦之 (1999) 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30218797)
森本 鎮義 (1997-1998) 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20094683)
|
研究分担者 |
稲垣 武 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30254543)
峠 弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20305759)
森田 照男 Wakayama Medical College, Urology, Associate (50291612)
小倉 秀章 Wakayama Medical College, Urology, Associate (60264496)
MORIMOTO Shigeyoshi Wakayama Medical College, Urology, Assistant Professor (20094683)
大川 順正 Wakayama Medical College, Urology, Professor (90073733)
萩野 恵三 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60291613)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 腎結石 / キャピラリー電気泳動 / 尿中蓚酸 / 尿中クエン酸 / 血漿蓚酸 / 蓚酸クリアランス / 尿中陽イオン / 蓚酸 / クエン酸 / 過蓚酸尿症 / 家族発生 |
研究概要 |
キャピラリー電気泳動を用いて尿中蓚酸およびクエン酸の同時測定を確立した。装置は、ウォーターズ社クォンタ社4000Eを使用し、データー処理には同社ミレニアムを用いた。0.5mM Anion-BT+25mMリン酸2ナトリウム溶液を泳動液として、測定の再現性および添加回収率は良好であり、従来法であるイオンクロマトグラフィーによる蓚酸値およびクエン酸リア-ゼ法によるクエン酸値との相関も満足すべき結果であった。 尿路結石症における蓚酸代謝の意義が再確認されていることから、キャピラリー電気泳動におる血漿蓚酸の測定を試み、基礎的検討をおこなった。本法では、低温化での速やかな血漿分離と、血漿限外濾過液の酸性処理によって、従来から問題とされている血中アスコルビン酸やグリオキシル酸からの変換による測定誤差は解消され、血漿蓚酸の測定限界は0.9μMであり、高感度な測定に耐えるものであった。健常者8名の血漿蓚酸濃度は2.39±1.49μM(Mean±SD)であり、最近の報告と一致するものであった。 血漿蓚酸測定の応用として、蓚酸クリアランス(Cox)測定をおこなった。健常者(6名)のCoxは、24時間法で121.5±23.9m1/min、1時間法では72.9±20.0ml/minとなり、24時間法が有意に高値であった。同時測定したクレアチンクリアランス(Ccr)では1時間法と24時間法に差はなく、Cox測定には食事中蓚酸による影響が少ない1時間法が適切と考えられた。24時間法で結石患者(8例)でのCoxは、健常者より低い傾向がみられた。 キャピラリ電気泳動による尿中陽イオンの測定は、既に確立されたものであるが、NH_4^+、K^+、Ca^<++>、Na^+、Mg^<++>を測定した。positive power supplyで行い、泳動液は2mM crown ether/18-crown-6、65mM HIBA、5mM UV Cat-1を用いた。1000倍希釈の尿試料に50μMの陽イオンを添加し、回収率は各々90.0%、88.1%、75.6%、102.0%、100.8%と、まだ検討を要するものの満足すべき結果であった。
|