研究課題/領域番号 |
09671683
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐々木 順造 岡山大学, 医学部, 教授 (30093686)
|
研究分担者 |
野村 貴子 岡山大学, 医学部, 助手 (20116437)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | in situ ハイブリダイゼーション法 / 合成プローブ / 排卵 / 活性酸素 / PHGPx / 精巣 / Mn-SOD / PHGRx / 排卵酵素 |
研究概要 |
排卵現象における活性酸素の役割を検討する目的で、活性酸素関連酵素を中心に、いわゆる排卵酵素やその他排卵現象に関与する様々な分子の遺伝子発現を検索するための実験(in situ ハイブリダイゼーション法、ISH法)を行った。 ISH法に必要な合成オリゴヌクレオチドプローブを作製するにあたり、放射性(^<35>S)、非放射性(ジゴキシゲニン)のマーカー分子を多標識するプローブ合成法を初年度から次年度にかけて確立した。すなわち、論文に報告されたcDNAから、93-merのセンスおよびアンチセンスの配列を選び、その両端に5′リン酸化したEcoRI/HindIIIのcohesive ends(付着末端)をもたせた合計99-mer長の合成DNAの凍結乾燥品(5′-AATTC----------------A-3′と3′-G----------------TTCGA-5)を得て、これをもとにセンスまたはアンチセンスプローブの合成用鋳型DNAを作成する方法である。この方法により、多くの標識が挿入され、高感度での検出が可能となった。 マンガンタイプのsuperoxide dismutase(Mn-SOD)が排卵過程で卵巣のみならず、子宮・膣にも発現されることは既に報告した。特に卵巣における発現は、ホルモンに誘発されたステロイド(プロゲステロン)合成に関与している可能性があり、活性酸素や過酸化水素が細胞内代謝に関与することを示した。同じ活性酸素関連酵素の1種であるphospholipid hydorperoxide Glutathione Peroxidase(PHGPx)を上述の方法で作製し、生殖器における発現を観察した。卵巣における発現はほとんど観察されなかったが、精細管内で、ステップ7-13の精子細胞を中心に強い発現が観察され、精巣においても過酸化水素など活性酸素分子種が、精子形成に伴う細胞内代謝そのものに深く関与していることが明らかとなった。
|