研究課題/領域番号 |
09671702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
藤野 敏則 鹿児島大学, 医学部, 教授 (90165407)
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研究分担者 |
永田 行博 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30038806)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | HTLV-I / 子宮内感染 / 胎盤 / アポトーシス / 感染防御 / 母児感染 / 胎内感染 / バリア機構 |
研究概要 |
多くの感染症おにおいて、母体の感染は胎盤に及んでも、胎児にはその感染が波及しないことが従来より知られており、胎盤のもつこの母体から胎児への感染阻止作用は『胎盤バリア機構』と呼ばれてきた。しかし、『胎盤バリア機構』の機序については不明のままである。Human T-lymphotropic virus type I(HTLV-I)感染では、母体の感染は胎盤に及んでも、胎児にはその感染が波及しない『胎盤バリア機構』が作動していると考えられる。本研究はHTLV-I感染と胎盤絨毛細胞のアポトーシスの関連について研究した。 以下の結果が得られた。 1.TdT mediated UTP nick end labeling(TUNEL)法を用いて胎盤切片のアポトーシス陽性細胞(核)の頻度を比較したところ、HTLV-Iキャリア妊婦(n=8)では非キャリア妊婦(n=8)に比べ、有意にアポトーシス陽性細胞(核)の頻度が高かった。2.MT-2細胞(HTLV-I感染リンパ球)添加in vitro実験により胎盤絨毛細胞にアポトーシスが誘導された。1、2の結果より、HTLV-Iは胎盤絨毛細胞にアポトーシスを誘導することが判明した。3.HTLV-Iキャリアであることにより、胎盤重量、児の出生体重に影響を及ぼすことが懸念されたが、HTLV-Iキャリア妊婦(n=69)と無造作に抽出した非キャリア妊婦(n=300)との間には統計学的に有意の差はみられなかった。4.胎盤絨毛細胞と共培養したMT-2細胞では、1x10^5個あたりアポトーシス陽性細胞は150±26個(平均±標準偏差、n=3)で、一方MT-2細胞単独培養では3±1個(n=3)であった。
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