研究課題/領域番号 |
09671745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
服部 賢二 阪大, 医学部, 助手 (30252662)
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研究分担者 |
猪原 秀典 大阪大学, 医学部, 助手 (00273657)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 舌癌 / リンパ節転移 / scidマウス / differential display |
研究概要 |
舌扁平上皮癌親細胞株ZK-1と薄切しウシ血清アルブミンでブロッキング処理した正常リンパ節との共培養を行い、浮遊細胞を除去した後、リンパ節へ接着した細胞をトリプシン処理にて遊離し通常培養を行い細胞数を増やす操作を10サイクル繰り返して行い、子細胞株ZK-1-LNを確立した。in vitroでZK-1とZK-1-LNの薄切した正常リンパ節への接着能を比較したところ、ZK-1-LNが有意に高い接着を示したが、増殖能には有意な差を認めなかった。一方、in vivoではscidマウスにZK-1とZK-1-LNをそれぞれ皮下移植したところ、増殖曲線には有意な差を認めなかったが、ZK-1-LNはZK-1よりも高率にリンパ節転移を示した。更に、scidマウスにZK-1とZK-1-LNをそれぞれ静脈注入したところ、ZK-1-LNはZK-1よりも有意に多く肺結節を形成した。以上より、子株ZK-1-LNは親株ZK-1よりもin vitro及びin vivoにおいて有意に高いリンパ節接着能、リンパ節転移能を示すことが明らかとなった。今後は、親株ZK-1及び子株ZK-1-LNからmRNAを抽出しtranscriptase処理を行いcDNAに変換した後、random primerを用いてゆるやかな条件下でpolymerase chain reaction(PCR)を行い子株ZK-1-LNに特異的に強く発現されるバンドを同定し、このバンドからDNAを抽出し更にPCRを行った後その塩基配列を決定する予定である。
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