研究課題/領域番号 |
09671748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
村上 信五 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (80157750)
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研究分担者 |
羽藤 直人 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (60284410)
松田 正司 愛媛大学, 医学部, 教授 (40173843)
溝淵 睦彦 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (00166042)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ベル麻痺 / ヒト単純ヘルペスウイルス1型 / 顔面神経麻痺モデル動物 / PCR / blood nerve barrier / zoster sine herpete / 早期診断 / Ramsay Hunt症候群 / HSV-1 / 顔面神経麻痺 / PCR法 / Zoster sine herpete / 脱髄 |
研究概要 |
特発性顔面神経麻痺、いわゆるベル麻痺はヒト単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)の感染、再活性化により発症すると考えられているが,麻痺発症における宿主免疫および麻痺発症機序に関しては明らかでない。本研究ではHSV-1をマウスの耳介に接種し一側性一過性の顔面神経麻痺モデル動物を用い、週齢別顔面神経麻痺発症率と抗HSV-1抗体や感作T細胞を移入し、顔面神経麻痺発症における特異免疫の関与を検討した。また同時に顔面神経および脳幹へのHSV-1感染動態を、polymerase chain reaction(PCR)を用いて経時的に観察した。その結果、HSV-1による顔面神経麻痺の発症はT細胞による自己免疫的な機序ではなく、ウイルスの直接的な障害により生じる脱髄であることが明らかになった。さらに、顔面神経麻痺発症には宿主の免疫能とウイルスの感染部位、さらに、blood-nerve barrierの存在が重要であることが明らかになった。 また、我々は顔面神経麻痺の早期診断、早期治療の重要性を既に報告しているがハント症候群には耳介帯状疱疹を欠くいわゆるzoster sine herpete が存在し、ベル麻痺との鑑別が困難となってきており、治療上重要な問題となっている。本研究ではハント症候群の涙液、末梢単核球、髄液、耳介血などからVZV DNAの検出を試み、ハント症候群におけるウイルスの分布とこれらの臨床材料を用いた早期診断の可能性を検討した。その結果、耳介血や涙液からのVZV DNAの検出はzoster-sine herpeteや水疱が出現する以前にハント症候群とベル麻痺の早期診断に有効であることが明らかになった。
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