研究課題/領域番号 |
09671762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
青木 和博 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助教授 (10130139)
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研究分担者 |
歌橋 弘哉 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (60287208)
濱田 幸雄 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (60277069)
三谷 幸恵 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (30233894)
江崎 史朗 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 講師 (40147286)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 含気腔容積 / 中耳粘膜病変 / 中耳腔全圧 / 粘膜ガス交換能 / 二酸化炭素 / 酸素 / 骨代謝層 / 中耳粘膜 / 中耳粘膜換気 / 中耳含気腔容積 / 中耳含気腔全圧 / 再気胞化 |
研究概要 |
1.臨床的研究 滲出性中耳炎例で鼓室換気チューブ留置時に患者の承諾を得て採取した中耳粘膜(65例90耳)を対象に、その組織学的炎症性変化度と、(1)中耳含気腔内の全圧値、(2)含気腔の再気腔化、(3)チューブ抜去後の予後、について比較検討した。 結果:(1)粘膜の軽度病変例では増悪例と比較して、有意に全圧値が高く、治療開始後1年未満の早期から全圧値が上昇した。一方、粘膜増悪例でも18ヶ月以上の長期チューブ留置に伴って全圧値の有意な上昇が観察された。 (2)含気腔の再気胞化に伴う容積の拡大も(1)と同様な粘膜病変の影響を受け、同時期に再気胞化が確認された。 (3)チューブ抜去後、経過良好例は穿孔残存例や再発例と比較して有意に全圧値が上昇していた。 以上より、中耳含気腔内には中耳粘膜の影響を強く受けた変化が観察され、粘膜の改善に伴う容積の拡大や全圧値の上昇が確認された。また、チューブ抜去時の全圧を計測することで、予後を判定することも考えられた。 2.動物実験的研究 中耳腔内全圧の変化について、成熟家兎を用いて動物実験学的に検討を加えた。耳管を閉鎖した後、中耳腔内を(1)大気、(2)5%CO_2混合ガス(O_2は20%)、(3)5%O_2混合ガス(CO_2は大気と同等、N_2でバランス)で置換して密閉した中耳腔について、各群の中耳腔内の全圧変化と酸素分圧の変化を比較検討した。 結果:中耳腔内の酸素分圧は(1)(2)グループでは同様に一定の割合で低下したが、(3)ではほとんど変化しなかった。一方、全圧の変化は(1)では陽圧側で山型のカーブを形成し、(2)では陰圧側で谷型のカーブを形成し、(3)では陽圧に変化した圧の低下が(1)と比較して明らかに緩除であった。 以上より、中耳腔内では中耳粘膜内血管と腔内のガス分圧較差に応じた。CO_2、O_2のガスの交換が盛んに行われており、この粘膜換気が中耳腔全圧の変化をもたらしているこうとが判明し、臨床例で観察された全圧変化の機序を明らかにした。
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