研究課題/領域番号 |
09671792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桐生 純一 京都大学, 医学研究科, 助手 (80281096)
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研究分担者 |
本田 孔士 京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
喜多 美穂理 京都大学, 医学研究科, 助手 (00252453)
木村 英也 京都大学, 医学研究科, 助手 (50252440)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 白血球 / 網膜 / 血管内皮 / 接着分子 / 網膜循環障害 / 非侵襲的評価 |
研究概要 |
虚血再潅流モデルでは、再潅流後4時間で静脈壁に沿って白血球がローリングする現象が認められ、ローリング数は12時間で最大(102±40 cells/min)となった。ローリング数は48時間には約1/6となり、96時間にはほぼ消失した。虚血再潅流に際して発現することが知られているselectinなどの接着分子の発現の量的、時間的差異に原因するものと思われた。白血球のローリング速度は再潅流後12時間で有意に減少したが、血流速度の減少によるものではなく、接着分子の発現の量とタイミングの影響によるものと思われた。再潅流後すみやかに血管収縮が認められ4時間でピーク(動脈で66.8%、静脈で90.1%)に達した。この後、血管拡張が認められ、動脈では再潅流後12-24時間で123-129%まで拡張して96時間には消失した。一方、静脈では再潅流後24時間でピークに達し48時間には消失した。網膜内に捕捉された白血球数は再潅流後4時間から増加しはじめ、24時間後には931±187 cells/mmに達した。接着分子であるICAM-1は脳における虚血再潅流において発現増加が認められ、12時間後にピークに達することも知られており、その時間的特徴は我々の実験結果とよく符合する。 糖尿病ラットでの結果をみると、網膜毛細血管での白血球速度は糖尿病群で1.38±0.31 mm/sec、正常対照群で1.27±0.20 mm/secと有意差なく、循環動態は両群ともスムーズであった。これに対し、網膜毛細血管床に捕捉された白血球数は糖尿病群で有意な高値を示した。以上より糖尿病ラットにおいて白血球の粘着能亢進・変形能低下が示唆されたが、網膜を循環する白血球は循環障害を生じているルートを避けることで、毛細血管床での速度を保っている可能性がある。
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