研究課題/領域番号 |
09671798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大路 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90252650)
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研究分担者 |
田野 保雄 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80093433)
不二門 尚 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50243233)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 化学的硝子体切除 / 後部硝子体別離 / コンドロイチナーゼABC / ヒアルロン酸 / コンドロイチン硫酸 / 中心窩移動術 / 黄斑下血腫移動術 / 周辺部視野欠損 / 人工的網膜剥離 / コンドロイチナーゼ / 人工的網膜別離 / グリコサミノグリカン / ビアルロン酸 |
研究概要 |
1.コンドロイチナーゼABCによる化学的硝子体切除 コンドロイチナーゼABCは網膜と硝子体の間の接着および網膜と網膜色素上皮の間の接着に重要な作用を有しているコンドロイチン硫酸および硝子体の主たる構成成分であるヒアルロン酸を分解できる酵素であり、化学的硝子体切除および後部硝子体剥離作成に最も有望である。今回の研究の結果、コンドロイチナーゼABCの硝子体内注入により肉眼的に硝子体に液化が生じることが確認できた。50UのコンドロイチナーゼABCの硝子体内注射と硝子体内により、10分間の反応で十分量のグリコサミノグリカンが分解されることが判明した。10分間の反応ではヒアルロン酸の分解には50UのコンドロイチナーゼABCが必要であるが、コンドロイチン硫酸の分解には3Uで十分であることが判明した。 コンドロイチナーゼABCの硝子体内注入の安全性を組織学的および網膜電図を用いた機能的に検討したところ10UのコンドロイチナーゼABCの硝子体内注入によりいずれの検討においても異常を認めなかった。 2.中心窩移動術 現在最も治療が困難である加齢黄斑変性や近視性脈絡膜新生血管に対する外科的治療として、注目されている。化学的硝子体切除が術式の改良となりえる治療法であり、中心窩移動術の術式改良と治療法を検討した。 3.硝子体内ガス注入による黄斑下血腫移動術 突然の視力低下で発症し、永続的な視力障害となる黄斑下血腫に対して、酵素とガスを用いた治療法が報告されていたが、新しい侵襲の少ない治療法として、硝子体内ガス注入による血腫移動術を開発し、その治療法の有効性を報告した。 4.硝子体手術に伴う周辺部視野欠損 硝子体手術に伴って生じる周辺部視野欠損の原因が液ガス置換時における網膜の乾燥障害であり、加湿空気を使用することにより硝子体手術後の視野欠損の発生を抑制できることを報告した。
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