研究課題/領域番号 |
09671810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
尾関 年則 (1998) 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60254299)
白井 正一郎 (1997) 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (30080063)
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研究分担者 |
野崎 実穂 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (00295601)
水野 晋一 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90281261)
宇野 真 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50264726)
尾関 年則 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60254299)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 眼形成異常 / 神経堤細胞 / レチノイン酸 / マウス胎仔 / 先天異常 / 成立臨界期 / 臨床的検討 / 組織学的 / 組織化学的 |
研究概要 |
妊娠マウスにレチノイン酸を投与して、ヒトの代表的眼先天異常である第一次硝子体過形成遺残、ぶどう膜コロボーマ、Axenfeld-Rieger症候群、peters奇形の動物モデルを作成することに成功した。さらに、これらの眼先天異常は、神経堤細胞の遊走異常によって成立する疾患であることを実験奇形学的に明らかにした。また、それらの成立臨界期が、マウスの胎生7日〜胎生11日であることを解明し、これはヒトで胎生2.5週〜胎生7週に相当することを提唱して、眼先天異常の予防に繋がる結果を得た。 また、神経堤細胞がその重要な構成要素である眼瞼の発生について、マウス胎仔眼瞼におけるヒアルロン酸の経時的検討から、胎生期の一時的な閉瞼にヒアルロン酸が重要であることを解明した。さらに、小眼球マウスの眼瞼と正常マウスの眼瞼の発生過程のグリコサミノグリカン分子種を比較し、小眼球マウスの眼瞼では、グリコサミノグリカンレベルでの発生の遅れがあることを明らかにした。 臨床的には、多数例のAxenfeld-Rieger症候群、peters奇形、ぶどう膜コロボーマを検討し、これらの疾患では神経堤細胞由来の全身異常を検索することが重要であることを明らかにするとともに、これらの疾患が神経堤細胞の発生異常であることを臨床的に証明した。 今後、マウスを用いて眼正常発生ならびに眼先天異常の成立過程を、神経堤細胞とプログラムされた細胞死(アポトーシス)、各種成長因子の面から解明し、ヒト眼先天異常の予防につながる研究を行う予定である。
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