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人工抗体/DNA複合体を用いた悪性黒色腫瘍の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 09671815
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大竹 雄一郎  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (30233159)

研究分担者 清水 信義  慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
高柳 淳  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (80245464)
真島 行彦  慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (40157186)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード悪性黒色腫 / 眼内腫瘍 / 遺伝子治療 / モノクローナル抗体 / 人工一本鎖抗体 / イムノジーン
研究概要

眼悪性黒色腫に対する遺伝誌治療を目指し、上皮増殖因子(EGF)レセプターと特異的なモノクローナル抗体(B4G7)を、ポリリジンを介してDNAと結合させた複合体(イムノージン)を利用して、EGFレセプター発現細胞に選択的に遺伝子を導入する方法を試みた。自殺誘導遺伝子(HSV-TK遺伝子または大腸菌CD遺伝子)を運ぶイムノジーンを、10^5cellレベルでEGFレセプターを発現している培養悪性黒色腫細胞(HMV-I、G361)に添加し、生存細胞を計測した。遺伝子導入のみでは殺細胞効果は認めなかったが、イムノジーンでの遺伝子導入により、GCVや5-FCに対する感受性が濃度依存的に亢進した。特に、HMV-I細胞では、CD導入/5-FC処理により90%以上に細胞が死滅し、少なくとも7日間細胞増殖を抑えた。さらに、この殺細胞効果は、Fab断片でまえ処理するとHSV-TK、CDともに抑制されたことからイムノジーンによる遺伝子導入がEGFレセプターを介することが確認された。
また、HMV-I細胞をCD/イムノージンあるいはTK/イムノージンと混合した後、ヌードマウス背部皮下に移植し、5-FCあるいはGCVを隔日にマウス腹腔内投与した。遺伝子導入のみ、5-FC、GCV投与単独では腫瘍は経時的に増殖したが、CD導入/5-FC処理およびTK導入/GCV処理では、約3週間にわたる顕著な腫瘍増殖抑制効果を認めた。すなわち、イムノージンによる実験的遺伝子治療が、in vutro及びex vivoにおいて有効であることが確認された。
一方、B4G7抗体遺伝子のcDNAをクローニングし、人工一本鎖(scFV)抗体の酵母での発現系を作製した。 一本鎖抗体 を用いたイムノジーンを用いることにより、偏平上皮癌細胞や悪性黒色細胞において、in vitroでの遺伝子導入が確認されている。現在scFv抗体大量精製方法および in vivoでの効果・安全性について、引き続き検討中である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yuichiro Ohtake: "Exvivo delivery of Suicide Genes into Melanoma Cells Using Epidernal Growth Factor Receptor-specific Immunogene"Japanese Journal of Cancer Research. 90. 460-468 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大竹雄一郎: "レセプター抗体による導入遺伝子の標的化"臨床免疫. 33. 469-474 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ohtake Y., Chen, J., Gamou, S., Takayanagi, A., Mashima Y., Oguchi Y. and Shimizu, N.: "Ex vivo Delivery of Suicide Gene into Melanoma Cells Using Epidermal Growth Factor-specific Fab Immunogene"Jpn. J. Cancer Res.. 90:. 460-468 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuichiro OHTAKE、Atsushi TAKAYANAGI, and Nobuyoshi Shimizu: "Targeting Gene Delivery by Receptor Antibody"Clinical Immunology. 66:. 469-474 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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