研究課題/領域番号 |
09671825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
吉村 浩一 (1998) 久留米大学, 医学部, 講師 (30240352)
小野 綾子 (1997) 久留米大学, 医学部, 助手 (30224265)
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研究分担者 |
渡邉 俊樹 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30182934)
疋田 直文 久留米大学, 医学部, 助教授 (80173152)
望月 学 (望月 學) 久留米大学, 医学部, 教授 (10010464)
吉村 浩一 久留米大学, 医学部, 講師 (30240352)
嶋田 伸宏 久留米大学, 医学部, 助手 (10268922)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | HTLV-1 / ぶどう膜炎 / 前房水 / サイトカイン / 免疫抑制因子 / HTLV-I |
研究概要 |
本研究期間を通じて以下のような結果を得た。 (1) 房水によるサイトカイン産生抑制作用の解析:構成的にサイトカインを過剰発現するHTLV-1感染T細胞クローンおよびT細胞株(Sez)を標的細胞とした実験から、前房水がIL-6及びIFN-γに対して産生抑制作用を持つことを明らかにした。 (2) 免疫抑制因子の性状:前房水にの上記の抑制活性は、限外濾過法およびゲル濾過カラム(Superose 12HR)を用いた解析から、抑制因子は複数であり約30-80kD、10kD、5kD,3kD前後の少なくとも4つの因子からなることが明らかにした。 (3) 前房水中の抑制因子としての可溶性Fas ligand(sFasL):30-80kDの分画に含まれる抑制因子の実体が、前房水中に存在するsFasLであることを以下の実験結果から明らかにした。 1、 ELISA法を用いて房水中にsFasLが平均300pg/ml前後の濃度で存在することを示した。 2、 抗Fas抗体によるクロスリンクおよび我々が作成したHis-tagged sFasLにり、IFN-γの転写が抑制され、蛋白レベルでの発現も抑制される。 3、 抗sFasL抗体により抑制活性が中和される。 4、 sFasLによる抑制作用は、房水中に生理的に存在する濃度(数百pg/ml)あるいはそれ以下で有意な抑制が認められる。 (4) sFasLによるIFN-gプロモーター抑制機構の解析: プロモーターの転写開始点から-183〜-206塩基のYY1結合配列とE-boxを含む約24塩基の配列がFasシグナルによる転写抑制に必要なcis-elementであることを明らかにした。Fasの細胞内領域に結合するアダプター蛋白質FADDおよびDaxxのうち、FasシグナルによるIFN-γプロモーターの抑制はDaxxを介していることをdominant negative体を用いた解析から明らかにした。
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