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ヒルシュスプルング病腸管における複合糖質の検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671837
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児外科
研究機関杏林大学

研究代表者

伊藤 泰雄  杏林大学, 医学部, 教授 (80110881)

研究分担者 川上 速人  杏林大学, 医学部, 助教授 (30146542)
平野 寛  杏林大学, 医学部, 教授 (10086481)
関 信夫  杏林大学, 医学部, 助手 (20281339)
河野 修一  杏林大学, 医学部, 助手 (40301478)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード複合糖質 / ヒルシュスプルング病 / レクチン / 腸管
研究概要

ヒルシュスプルング病の発生には、細胞外基質である複合糖質の異常が関与するとの仮説に基づき、レクチンを用いて胎児腸管ならびにヒルシュスプルング病腸管における複合糖質の分布を検討した。研究材料は、ラット胎仔、新生児、成体ラットの腸管およびヒルシュスプルング病患者の摘出腸管とした。使用レクチンは、ConA, RCA-1, WGA, PNA, SBA, UEA-1, DBA, LCA, PHA-L, DSA, GS-1, VVA, MPA, BPA, MAA, PSAである。
<結果>1)ラット腸管:アウエルバッハ神経叢におけるレクチンの反応パターンは、胎生17〜19日に反応増強を示し、以後同じ反応が持続するもの(ConA, DSA, MPA, RCA-1)、胎生15日から陽性反応があり、成体まで持続するもの(PSA, PHA-1, LCA, WGA,)、全経過を通じ全く反応のないもの(UEA-1, PNA, SBA, GS-1, VVA, BPA, DBA, MAA)の3タイプに分けられた。電顕観察では、神経節細胞の形式膜、核膜、ゴルジ装置の他、神経突起、シュワン細胞、平滑筋細胞の形式膜に反応局在が見られた。
2)ヒルシュスプルング病腸管:正常部腸管の平滑筋叢では、DSA, RCA-1,WGAが強陽性、無神経節腸管で中等度陽性と反応に差が見られた。
<結論>アウエルバッハ神経叢の分化が明らかとなる胎生17〜19日に一致してN-グルコシド型糖鎖構造が、神経叢とその周囲に増強することが示された。またヒルシュスプルング病腸管の平滑筋層でDSA, RCA-1の反応性の低下がみられ、アウエルバッハ神経叢の発生段階で、N-グルコシド型糖鎖を持つ複合糖質の異常が示唆された。今後は、ヒルシュスプルング病腸管におけるレクチンの局在について電顕的検索を行いたい。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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