研究課題/領域番号 |
09671862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
名和 橙黄雄 岩手医科大学, 歯学科, 教授 (50020748)
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研究分担者 |
亀谷 琢也 岩手医科大学, 歯学科, 助手 (20316392)
藤原 尚樹 岩手医科大学, 歯学科, 助手 (20190100)
石関 清人 岩手医科大学, 歯学科, 講師 (50057775)
山本 仁 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80265165)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Tooh germ / Cartilage / Meckel's cartilage / Calcification / Tissue culture / Tooth germ / cartilage / Cacification / cementum / ename-free area / tissue culture / calcification |
研究概要 |
(1)メッケル軟骨の運命に関する研究:胎生17日マウスメッケル軟骨の単離細胞培養と器官培養を行い、EGFの効果について検討した。軟骨細胞にEGFを添加すると、細胞増殖に対しては促進的に作用するが、軟骨細胞の分化とそれにともなう基質形成と石灰化には逆に抑制的に作用した。またin vivoの局所投与群では対照群に比較して早期に靭帯形成が起った。 これらの結果から、EGFはメッケル軟骨の石灰化を抑制し、靭帯形成を促進することが明らかになった。また、メッケル軟骨の消失の差異にはアポトーシスの出現は極めて少なく、メッケル軟骨の消失とアポトーシスの関連については不明であった。制癌剤、UV-照射、低音ないし加温処理など種々のアポトーシス誘導因子を用いて、メッケル軟骨のアポトーシスについて検討を試みた。 その結果、出現頻度は異なるものの、メッケル軟骨にも潜在的にアポトーシス能の存在することが明らかになった。 (2)培養歯胚におけるセメント質形成に関する研究:培養下セメント質形成におけるIGF-1の影響について検討した。生後20日マウス下顎臼歯歯胚を摘出し、我々が考案した無血清培地による三次元器官培養法により培養を行い、IGFを添加しながら有細胞セメント質形成量について検討した。 その結果、対照群に比較してIGF添加群では有意に有細胞セメント質形成が促進され、IGFがセメント質基質形成に関与していることが確かめられた。 上記の結果を、今後は種々の面から検討を続け、硬組織石灰のメカニズムについて明らかにしていきたい。
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