研究課題/領域番号 |
09671899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
久木田 明子 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30153266)
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研究分担者 |
久木田 敏夫 九州大学, 歯学部, 助教授 (70150464)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 分化 / レセプター / チロシンキナーゼ / シグナル伝達 |
研究概要 |
造血系の種々の細胞においては、Stem cell factor(SCF)あるいはM-CSF等のチロシンキナーゼ型レセプターが細胞の分化において重要な働きを持つことが明らがにされている。破骨細胞においても同様なレセプターが発現し分化のシグナル因子として働いている可能性がある。 (1)我々はラット骨髄細胞から単核の破骨細胞の前駆細胞(POCs)を誘導する培養系を用いて、細胞からRNAを抽出しチロシンキナーゼの活性部位をもとにデザインしたプライマーを用いて、POCsで発現すると考えられるレセプター型チロシンキナーゼの活性部位を含む約200bpのフラグメントをPCRを用いて増幅した。(2)さらにコントロールとしてPOCを誘導しない条件(骨髄細胞を活性型ビタミンD3のみで処理)からも同様にRNAを抽出し、同フラグメントをPCRを用いて増幅した。(1)のフラグメントをpT17-Blueベクターに挿入し、計1800クローンについては(1)と(2)のフラグメントをプローブとして用いdifferential hybridizationを行い、(1)のプローブでのみ検出されるクローンについてその塩基配列を解折した。その結果、新たなレセプターを単離することは出来なかったが、マウスのepitherial cell kinase(ECK)とアミノ酸レベルで100%一致するクローンが破骨細胞の分化誘導時に見い出されることがわかった。ラットECKの発現の特異性を確かめるために、ラット骨髄細胞を種々の条件で培養しRNAを抽出しRT-PCRによりECKの発現を検討したところ、破骨細胞の分化誘導時により高い発現がみられた。今後マウスの破骨細胞分化系を用いて破骨細胞の分化におけるECKの発現を確認するとともに、in vivoの破骨細胞におけるECKの発現及び既に明らかにされているECKのリガンドの破骨細胞の分化の関与についても調べる予定である。
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