研究課題/領域番号 |
09671901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 (1998) 鹿児島大学 (1997) |
研究代表者 |
新垣 尚捷 徳島大学, 薬学部, 助教授 (60151148)
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研究分担者 |
松山 孝司 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (40253900)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 接合上皮細胞 / 歯肉上皮細胞 / 肝細胞増殖因子 / アポトーシス / カスパーゼ / caspase |
研究概要 |
申請者らは、ヒト接合上皮及び及び歯肉上皮細胞を無血清条件下で培養すると、アポトーシスの指標であるヌクレオソーム単位のDNA断片が出現し、このDNAの断片化がHGFにより抑制されることを見い出していた。本研究では、これらの細胞のアポトーシス誘導機構と、HGFによるこれらの細胞のアポトーシス抑制の分子機構を、アポトーシスの実行分子であるInterleukin-1β converting enzyme(ICE,現在Caspase-1と命名されている)様プロテアーゼの活性化とアポトーシス抑制分子であるBcl-2の発現を解析することにより考察した。その結果、両細胞を無血清条件下で培養すると、12時間後にはCaspase-3の活性化(酵素活性で2-3倍)が起こり、その活性化は24時間後まで持続することを見い出した。さらに、その活性化はCaspase-3の特異的な阻害剤の存在下で培養すると完全に阻害され、DNAの断片化も抑制されたことより、無血清条件下で誘導されるアポトーシス誘導にCaspase-3の活性化が関与していると結論された。従って、HGFはCaspase-3の活性化を抑制することによりアポトーシスを抑制していることが予測された。また、HGFによるBcal-2タンパクの発現に及ぼす影響を検討した結果、HGFによりBcl-2の発現が増加することが明らかになり、HGFはBcl-2の発現を増強することによりCaspase-3の活性化を抑制している可能性が示唆された。今後は、Caspase-3に対するHGFの効果、及びBcal-2と同じ機能を有するBCl-xの発現に対するHGFの作用についても検討していく予定である。
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