研究課題/領域番号 |
09671915
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 太保 北海道大学, 歯学部, 教授 (70124774)
|
研究分担者 |
金子 正範 北海道大学, 歯学部, 助手 (10214470)
大森 桂一 (大森 佳一) 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (40125290)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | アンケート調査 / 口腔癌 / 中咽頭癌 / 放射線治療 / 口腔乾燥感 / サイコオンコロジー / 骨壊死 |
研究概要 |
放射線による治療は機能と形態を保存できる治療と考えられており、口腔癌にたいしては確立された治療法となっている。しかし、放射線治療後放射線治療にともなう、後障害としては顎骨壊死、粘膜潰瘍や口腔乾燥感などが出現する可能性がある。我々は歯科放射線科外来において、医学部附属病院で放射線治療を行った頭頚部悪性腫瘍患者について歯科的に口腔内管理と歯科的治療を行ってきているが、種々の障害についても観察する機会に遭遇している。定期的に来院している患者に対して障害や心理的側面を観察するために40項目程の質問項目を作成し、アンケート調査を行い、検討した。アンケート方法は診察待ち時間に記載してもらう方法でおこなった。現在まで38名41回(3名2度アンケートを行っている)のアンケートが集計された。部位としては中咽頭が最も多く12人(14回)ついで舌7人、上咽頭5人の順となっておりその他の口腔、上顎、頚部腫瘤、悪性リンパ腫等が含まれていた。結果として身体機能面では長時間歩くのが困るが11/38である。仕事上の制限で、仕事や家事が限定されるは4/38、感情に関してはいらいらするは1/38であった。頭頚部に関する事では唾液が出ずらいは25/38で中咽頭症例は12/12であった。悪性リンパ腫では0/3であり線量依存性の結果であった。大きくまとめると身体機能の影響は全身的にはすくなく、感情的変化もすくなかった。頭頚部の放射線治療は局所的影響が大である傾向を示した。今後、頭頚部放射線療法を行った患者をケアする場合局所の状餓に重点をおいてケアしていくのが望ましいと判明した。
|