研究課題/領域番号 |
09671930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
鈴木 陽典 奥羽大学, 歯学部・歯科放射線診断学講座, 助教授 (10104316)
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研究分担者 |
矢崎 史郎 奥羽大学, 歯学部・歯科放射線学講座, 助手 (60285707)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | ポータブルX線撮影装置 / CCDセンサー / 在宅歯科診療 / 防護シェード / CCDセンサ / ポータブルX線装置 / 在宅診療 / 口内法撮影 / CCD / X線撮影装置 / ポ-タブル |
研究概要 |
在宅診療における安全でかつ有用なX線審査を行なう目的で,被曝線量の少ないX線CCDセンサーを応用して,歯科用ポータブルX線撮影装置を開発し,以下の結論を得た。 (1)X線CCDセンサーの斜入射特性を調べその補正法を確立した。これによってX線CCDセンサーの大きさは市販品の中,大きめなものが有用であることが分かった。 (2)ポータブルX線装置に、防塵シェード、矩形コリメーターを装着することによって、術者被曝を低減でき、さらに照射筒および防護シェードを透明材料で作成した結果、防護シェード後方からの位置合わせが容易になり、安全にまた的確に撮影が可能となった。 (3)X線CCDセンサー保持装置を開発した結果、手指の不自由な患者でも、安全なCCD保持と位置合わせが容易にまた正確にできるようになり、さらに介助者の被曝をなくすることができた。 (4)在宅歯科診療での術社被曝は、患者より1mの距離で防護シェードの後方であれば、3.12μSv/sec(0.936μSv/枚)であった。本装置を直接手でもって撮影しても、予想される被曝線量は多めに見積もり年間1万5千枚撮影としても、術者被曝線量は6.75mSvで線量限度値以下であった。 (5)介護者・家族の予想される被曝線量は多めに見積もって、年間50回被曝したとすれば、患者より20cmの位置では1.35mSvとなり、線量限度を越える恐れがある。しかし、防護シェード後方であれば22.5μSvで線量限度値の約44分の1、さらに1mの位置では0.9μSvで、線量限度値の1000分の1以下であった。 これらの結果により、歯科用ポータブルX線撮影装置の開発の結果、安全でかつ有用なX線診査を在宅歯科診療で行うことができるようになった。なお、本装置のヘッド部の3kgは操作性、安全性からしてまだまだ重い感があり、ヘッド部の軽量化に関しては今後の課題として残った。
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