研究概要 |
研究実績結果 画像の取り込み条件:パノラマ画像のデジタル化に際し、臨床診断上問題のないレベルは2048×2048ピクセル/256階調グレースケール程度と考えが、マッキントッシュCRT(480×648ピクセル)の表示能力ではこの条件では16〜32倍に拡大されるため,縮小なしに表示することはできず、圧縮なしではl画像当たり4MBもの容量が必要となる。1024×1024〜512×512程度であれば分析・計測上では十分であろう。 これは約600dpi〜300dpiでの取り込みとなる。パノラマ画像に採した条件は,288dpiで取込み,4倍表示とした。 変換条件(正常化補正および標準画像化):NIK法ではmeshテンプレートによる方法とAnatomical landmarkによる変換方法があるが,一般的には各メーカーのmeshテンプレートによる法が簡便であろう。設走した解剖学的構造物間の距離を基準化して分析する際や標準画像へ変換する際にAnatomical landmarkによる変換方法を用いるとよいだろう。 補正テンプレート:NIK法の3種類の補正テンプレートを用いた。 過去の症例におけるパノラマ画像を標準画像へ変換し,発現部位・浸襲範囲をNIK法と従来からのフィルム上を直接計測したものとを比較し,精度・信頼度を検討した。理論的には、計測数値は実長に近づいた事になるが、変換操作での誤差が一定でないため、また補正変換の後に標準化変換の操作を加えた像はかなり劣化してしまい計測誤差を誘発する結果となった。よって、この変換計測法による1つの値としか言えない。 画像情報通信を利用して,イメージ転送→分析→standardzed image転送などの試用実験を行った。 この変換計測値によるデータベースが構築されていけば一般臨床医からの画像も共通データの1つとして計算できるようになると考える。
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