研究課題/領域番号 |
09671962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
下島 孝裕 明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
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研究分担者 |
辰巳 順一 明海大学, 歯学部, 講師 (60227105)
栗原 徳善 明海大学, 歯学部, 講師 (10186512)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 好中球 / アポトーシス / Fas / FasL / sFas / LPS / 歯周組織破壊 / 細胞内シグナル伝達 / sFasL |
研究概要 |
炎症性サイトカインやリポ多糖などの細菌由来因子は、自発的な好中球アポトーシスを遅延させることが知られている。本研究でkPorphyromanas gingivalis(P.gingivalis)由来のリポ多糖(LPS)が好中球アポトーシスの遅延に関与するかをトリパンブルー排除試験、形態学的観察、FACScanによる解析およびDNA fragmentationを指標にして検討した。好中球は培養時間とともに、クロマチン凝縮、核内DNAの断片化あるいは細胞膜の空砲化といったアポトーシスに特有の所見を示した。このようなアポトーシスに特徴的変化はLPSを投与することにより遅延された。そこで、LPSによるアポトーシス遅延のメカニズムが、アポトーシス誘導の主要メカニズムの一つであるFas/FasLに関与するか否かをタンパクおよびmRNAレベルで検討した。Fasの発現量はLPS処理群と未処理群のあいだで有意な差を認めなかったが、FasLの発現量はLPS処理群でわずかに減少する傾向が認められた。他方、FasおよびFasLはいずれも可溶型の存在が報告されていることから、培養上清中の可溶性Fas(sFas)およびFasL(sFasL)の定量を試みた。sFasはLPS処理群および未処理群でいずれも1時間後から検出された。これらの結果は、ELISAによるsFasおよびsFasLの定量結果と一致していた。Fasはalternative splicingによる5つのvariantが存明らかにされている。そこで、どのvariantが存在するかをRT-PCR法によって検討した。その結果、ウェスタンブロットで唯一検出されるFas Exo6Del以外にExo3およびExo4を欠損しているvariantの存在が明らかとなった。さらに、定量RT-PCR法によるFasおよびFasLのmRNAの発現はほとんど変化を認めなかった。従ってP.Gingivalis LPSによる好中球アポトーシスの遅延メカニズムとして、sFasの細胞外への遊離の促進に伴う膜結合型Fasとの競合作用と膜結合型FasLの遊離が部分的に関与している可能性を提唱する。
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