研究課題/領域番号 |
09671969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
石井 信之 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20163610)
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研究分担者 |
南田 厳司 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70288083)
角田 晃 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70236933)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | Bisphosphonate / P.gingivalis / ラット歯周炎モデル / 破骨細胞 / ビスフォスフォネート / 根尖病変 / アポトーシス |
研究概要 |
ビスフォスフオネート系薬剤(BPs)は、強力な骨吸収抑制作用を示すことから骨吸収性疾患の治療薬として使用されており、最近ではオステオポロ-シスに対する特効薬として注目されている。BPsの骨吸収抑制作用は石灰化骨基質に吸着したBPsを活性化破骨細胞が骨吸収時に高濃度のBPsを特異的に取り込むことにより破骨細胞自身にアポト-シスが惹起され、結果的に骨吸収活性が抑制されると考えられている。すなわち、BPsは生体に対して至適濃度を使用することにより破骨細胞のみを特異的に細胞死させる極めて有効な薬剤と考えられる。本研究では、骨吸収を伴う難治性の疾患である根尖性歯周炎および辺縁性歯周炎の治療薬に応用することを本研究の目的とした。実験には、第三世代BPsのなかでも特に強い骨吸収抑制作用を示すシマドロネート(山の内製薬)を使用し、歯科保存領域の治療薬とした際の有効性と安全性を確立すること試みた。破骨細胞培養系を用いて生体内での効果的な薬剤濃度を決定を試みた結果、5マイクロモル濃度以上で破骨細胞の分化抑制効果が認められた。さらに、ラット動物実験においては、根尖病変発症の抑制と辺縁性歯周炎の骨吸収抑制効果に応用した結果、歯槽骨の骨密度が増加する結果が得られ、根尖病変発症と辺縁性歯周炎発症の抑制が認められたことから効果的な疾患予防に役立つことが期待される実験結果が得られた。
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