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破骨細胞性骨吸収に及ぼすTIMPの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09671972
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関朝日大学

研究代表者

渋谷 俊昭 (澁谷 俊昭)  朝日大学, 歯学部, 講師 (40206149)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード破骨細胞 / TIMP / 骨吸収 / 免疫組織化学 / MMP / DNAプローブ / 免疫細胞化学 / 分子生物学 / 培養
研究概要

TIMPsはMMPs共通の内因性インヒビターとしてその活性調節に関与する一方、インヒビター機能とは独立して、広範囲の細胞に強い増殖活性を示すことが明らかにされている。本研究は破骨細胞の骨吸収機能に増殖因子レベルで血清中に含まれるTIMPsがどのような影響を与えるかを検討した。正常FCSに含まれるTIMPsの影響を除くために抗TIMP-1抗体(IgG7-21B12),TIMP-2抗体(IgG68-6H4)を用いたアフィニティーカラムでTIMPフリーのFCSを調製した。これらFCSを10%の濃度でα-MEMに加えた。破骨細胞は生後1日齢のウサギ長管骨より分離した。ウシの大腿骨より直径6mmのディスク状の骨片を調製し48時間培養した。培養後、骨片を抗コラーゲンタイプI抗体を用いた免疫染色を行い、骨片上に形成された吸収窩を可視化して顕微鏡下で定量した。また同様な方法でTIMP-1,2フリー群と培地中にリコンビナントTIMP-1,2を加えた群との比較も行った。さらに破骨細胞数に対する影響を検討する目的で細胞懸濁液をスライドグラス上に接種し、それぞれの培地で同様の期間培養した後、TRAP染色を行い顕微鏡下でTRAP陽性で多核の細胞をカウントした。また免疫細胞化学的に骨髄内の破骨細胞と乳歯の破歯細胞でのTIMPsの出現を検討した。その結果、正常FCSの培地に比べTIMP-1フリー,TIMP-2フリー,TIMP-1,2フリー培地で培養した骨片上に形成された吸収窩は減少していた。TIMP-1フリー培地よりTIMP-2フリー培地でより吸収窩は減少していた。さらにリコンビナントTIMP-1,2を加えた群ではTIMP-1,2フリ一群に比べ高い値を示した。TRAP陽性の多核細胞数は正常培地とTIMPフリー培地の間に有為差はなかった。また骨髄内の破骨細胞と乳歯の破歯細胞の細胞質内にTIMPsは存在していた。以上の結果から、本研究において、これら血清中のTIMPsが培養期間中に破骨細胞数への影響は見られないものの、破骨細胞の骨吸収能の発現には促進的に作用していることを明らがにした。この結果はTIMPsの関与が種々の細胞において報告されているような細胞増殖のみでなく、細胞機能の発現にも関与している可能性を示唆している。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshiaki Shibutani: "Effect Tissue Inhibitor of Metalloproteirase on Osteo Iastic Bone Reception" Journal of Bone and Mineval Metabolism. 17(in press). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshiaki Shibutani: "Effects of Tissue Inhibitor of Metalloproteinases on Osteoclastic Bone resorption" Journal of Bone and Mineral Metabolism. 17 (in press). (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshiaki Shibutani: "Effect of Tissue Inhibitor of Metalloproteinase on Osteoclastic Bone Reception" Journal of Bone and Mineral Metabolism. 17(in Press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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