研究課題/領域番号 |
09672013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
祇園白 信仁 日本大学, 歯学部, 講師 (90153262)
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研究分担者 |
瀧澤 朋章 日本大学, 歯学部, 助手 (40291710)
飯沼 利光 日本大学, 歯学部, 助手 (10246902)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 高齢者 / 浸潤麻酔 / 支台歯形成 / 脈拍 / 血圧 / 酸素飽和度 / 歯科診療 / 総義歯調製 / 印象 / 印象採得 |
研究概要 |
高齢者は、構造的、機能的および心理的など多くの面で成人とは異なっており、成人であれば問題を招かない歯科診療においても疲労や緊張を招き、歯科診療が二次的疾患を惹起する危険性がある。そこで、如何なる診療方法を選択すれば高齢者の肉体的および心理的な負担を軽減することができるかを、実際の診療術式の中で明らかにすることを目的として、支台歯形成および浸潤麻酔から支台歯形成の過程について検討を行い以下の知見を得た。 1.脈拍および酸素飽和度においては、浸潤麻酔および支台歯形成が両者の値に影響を及ぼさない。 2.血圧においては、収縮期血圧や拡張期血圧よりも脈圧が有効な指標となり、浸潤麻酔および支台歯形成といった医療行為がマイナス方向への変動を招いている。両医療行為を比較した場合には、浸潤麻酔による影響が大である。 血圧のマイナス方向へのシフトは、ショック状態で認められる現象である。従って、これらの医療行為が、成人とは異なる高齢患者の歯科診療中でのショックを招く危険性を含んでいるということができる。そのため、心理的負荷を小とするため診療時の歯科医師と高齢患者との信頼関係確立は当然のこととして、浸潤麻酔時の疼痛や視覚的な不安の軽減、支台歯形成時のタービン音や注水による呼吸への影響などについて、術式や技術的な改善を図る必要がある。
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