研究課題/領域番号 |
09672040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
中野 久 新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60180329)
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研究分担者 |
磯野 信策 新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10168289)
小野 和宏 新潟大学, 歯学部, 講師 (40224266)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | cleft lip and palate / velopharyngeal function / articulation development / two-stage palatoplasty / palatalization / sound analysis / nasogram / 口唇口蓋裂児 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 構音発達 / 2段階口蓋形成手術 / 口蓋化構音 / 構音獲得 / 音響分析 / 構音訓練 / 声門破裂音 / 口蓋形態 / 口唇口蓋裂 / 2段階口蓋形成 / 音圧分析 |
研究概要 |
口蓋形成手術後の鼻咽腔閉鎖機能獲得と構音発達について、Furlow法を施行した口唇口蓋裂児を対象に評価した。 研究対象および方法 対象:1992年1月から1998年12月までに2段階口蓋形成術としてFurlow法による軟口蓋形成を行った口唇口蓋裂児25例、(片側18例、両側7例)およびFurlow法を施行した口蓋裂児23例。 評価方法:2歳、3歳、4歳、5歳における鼻咽腔閉鎖機能および言語について行った。鼻咽腔内視鏡検査を年齢に応じて行い、総合的に評価し判定は機能良好、軽度不全、不全の3段階とした。言語の評価は開鼻声の有無、ナゾグラム分析、異常構音の有無と種類、音響解析装置(マルチスピーチ)による周波数分析により行った。 結果および考察 鼻咽腔閉鎖機能の評価:口唇口蓋裂:2歳時では軽度不全が68%と多いが、3歳時では、良好例が52%と増加し、4歳77%、5歳83%であった。口蓋裂;2歳時では軽度不全が65%であるが、3歳では良好例が65%、4歳87%と口唇口蓋裂児に比較して早期に機能獲得がなされる傾向がみられる。言語評価:口唇口蓋裂児鼻咽腔閉鎖機能の獲得時期に比較して異常構音が遅くまで残存しやすい傾向が認められた。口蓋裂児では鼻咽腔閉鎖機能の獲得時期に合った構音の獲得傾向が示唆された。 鼻咽腔閉鎖機能の獲得と構音発達の関連について 3歳時鼻咽腔閉鎖機能軽度不全症では、声門破裂音、口蓋化構音、鼻咽腔構音、構音発達不全がその後みられ、明らかに閉鎖機能獲得が遅れたことによる障害と考えられ、口蓋化構音についても鼻咽腔構音と同様の傾向があり、閉鎖機能不全の関与が示唆された。
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