研究課題/領域番号 |
09672051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中野 孝三郎 徳島大, 歯学部附属病院, 助手 (20274235)
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研究分担者 |
石川 邦夫 岡山大学, 歯学部, 助教授 (90202952)
中西 宏彰 徳島大学, 歯学部, 助手 (00243717)
藤澤 健司 徳島大学, 歯学部, 助手 (40228979)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | アパタイトセメント / アパタイト / 骨置換性 / 炭酸基 / 炭酸水素ナトリウム |
研究概要 |
アパタイトセメントは,硬化すると骨や歯の無機主成分であるハイドロキシアパタイトを形成するため、優れた生体親和性を示し、長期的にではあるが骨と置換するという報告がある。アパタイトセメントと骨との置換をより迅速に行われるように改良することは、臨床応用上有益である。そこで今回、アパタイトセメント硬化体を炭酸アパタイトに誘導し、破骨細胞による吸収活性を高めることにより、骨置換性アパタイトセメントを試作し、その組織反応を検討した。 セメント粉末および練和液中に炭酸水素ナトリウムを添加させたセメント硬化体は、粉末X線解折にてアパタイトを形成していることが分かった。さらにフーリエ変換赤外分光測定装置による測定の結果、炭酸基はアパタイト結晶中に取り込まれており、リン酸カラムに炭酸基が置換したBタイプカーボネイトアパタイトを形成していることが分かった。また硬化時間、機械的強さ、結晶性、比表面積を測定した。その結果、炭酸水素ナトリウムの添加量に伴い硬化時間はやや遅延し、機械的強さは小さくなった。また結晶性は低くなり、比表面積は大きくなった。続いて破骨細胞の形成するラッフルボーダーをin vitroで模倣した疑似ラッフルボーダー実験を行った。pHスタットを用いて酸滴定速度から試料の酸に対する溶解速度を定量的に測定した。その結果、本資料は破骨細胞が形成するpH5.5において十分な溶解性を示した。これらの結果からアパタイトセメントに炭酸水素ナトリウムを添加することで、従来のアパタイトセメントに比べ、より迅速に骨との置換が行われる可能性の高い骨置換性アパタイトセメントを作製することができた。この試料を用いて、ラット脛骨への埋入実験を行った。ラット脛骨に人工的な骨欠損をつくり、同部位へセメントペーストを緊密に充填した。これらの試料を、経時的に周囲組織と一塊にして摘出し、光学顕微鏡にて組織学的検討を行う予定である。
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