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骨密度の減少が骨折の治癒に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 09672066
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

真鍋 真人  昭和大学, 歯学部, 講師 (30190557)

研究分担者 羽鳥 仁志  昭和大学, 歯学部, 助手 (20245814)
坂巻 秀明  昭和大学, 歯学部, 講師 (50201520)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード骨折 / 低骨塩 / DEXA / 下顎骨 / 日本白色家兎 / 非脱灰研磨切片 / 骨密度
研究概要

雌の日本白色家兎20羽を用い、卵巣摘出後低Ca飼料(0.15%Ca含有)で飼育したものを実験群(低骨塩群)とし、通常の飼料で飼育した対照群と合わせて顎骨の骨密度をDEXA(Dual Energy X-Ray Absorptiometry)で測定した。その結果対照群と比較した実験群の骨密度の減少は20%程度であった。各群の兎の下顎骨を露出させ、直視下で骨体部を電気エンジンと骨ノミを用いて人工的に骨折させ、骨折部を徒手整復した後、4穴のチタン製マイクロプレートとネジを用いて固定を行った。術後、1、2、4、8週にて動物を屠殺し実験群と対照群との骨折の治癒経過の違いについて、X線学的検討及び非脱灰研磨切片による組織学的検討を合わせて行った。
その結果、X線学的には両群ともに1、2週ではX線透過性に大きな差は認められないが、4、8週では低骨塩群は透過性が高い傾向であった。組織学的には低骨塩群、対照群ともに骨折部は骨折断端より骨の新生が行われ、2週から4週にかけて著しく骨梁が形成される。4週では骨折部の癒合は骨梁の配列が不規則な類骨で完成しつつあり、8週には層板骨の配列は不規則ではあるが健常部の層板構造と変わりがない程度の修復が認められるが、低骨塩群で層板構造がやや粗造な傾向であった。組織学的に低骨塩群の方が骨の形成が対照群に比べやや劣る傾向にあり、X線学的所見の透過性の差と一致する。以上のことから低骨塩状態の顎骨骨折の治癒はやや遅延することが示唆され、臨床的には治療時の固定期間の延長を考慮する必要があると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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